バネの風

千葉県野田市の「学習教室BANETバネ」の授業内容や、川上犬、ギャラリー輝の事、おもしろい日常を綴ります。

空気すら変えてしまう絵

2008-05-25 07:24:36 | 
 銀座でいくつかのギャラリーをはしごした。
 一生懸命描いた作品を展示している自主グループ展もあれば、売ることを目的に展示しているところもある。1点数百万の作品の前で、いかにも水セレブ婦人が商談していたり、芸術にもいろんな世界がある。
 水彩やアクリルが多い。
 扱いが簡易だからでしょうか。
 小さな画廊は古いビルの中にあり、裏階段を使ってのぼる。華やかさの陰でひっそり奥へ誘導する階段は、一瞬パリの安ホテルの匂いがした。
 某大手画廊では、入るといきなり、オーナーらしき人が「この絵は売れるねー」、「デパートに出すとすぐ買い手つくよ」と、あるご婦人とやりあっている。どうやらお得意さんらしい。電気屋のおじさんみたいに、客にはりついて、大声で話していた。
 チラッと私をみると「買うわけないか」と判断したらしく、関心を示さないから、助かった。
 悪いけど、小手先の絵が多い。安易に売るために、きれいをスッキリ表現している。
 そんな商魂たくましい作品群の中に1点だけ目を引くものがあった。じっくり色を置いた重厚な作品。なぜか隅にかけられていたが、そこだけが思い空気を漂わせていた。近くに寄り、作者を確かめると「中川一政」
 やはり!
 そのまま有楽町まで歩き、帰りはTXを使う。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。