様々な販売チャネルを利用して消費者に商品販売や情報提供を行う形態で、2011年の米国百貨店メイシーズの取組み宣言を契機に、日本にも広がりつつあります。
オムニチャネルは、ネットから実店舗へ客を誘導するO2O(Online to Offline)とは逆に、実店舗で下見してネットで購入する「ショールーミング」現象の増加が普及の背景となっています。成長しているEC市場を取り込み実店舗との連携により小売業全体としての収益最大化を目指そうとしています。
日本では、2013年頃から広がり始めているようです。
イオンでは、店頭でスマホ撮影されたどの商品も即日宅配する仕組みを2016年度までに整えるとのことです。
セブン&アイ・ホールディングスでは、近い将来、グループ内のコンビニや百貨店・スーパーなどで扱っている商品はすべてネットで注文し宅配や最寄りの店頭で受け取れるようにするようです。
セレクトショップ大手のユナイテッドアローズでは、ネットと店頭の在庫を共通化するとともに、実店舗とネットとの連携を強化していくとのことです。
オムニチャネルは、消費者を相手とするすべての業種に関係し、成長するEC市場を取り込まないと衰退を免れない状況になりそうです。
関連ブログは、http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/ddd54bb8255827124ec9ba94c5eb5e82(“Click&Collectサービス”とは、2014.3.8)、http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/5cc607906ae12a4d5a73c69d1048b8f3(“ITFOReCとRITSによるシステム(アイティフォー)”とは、2013.11.7)、http://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/08c92ae0a24eb5dc4db169e9b1a76028(“オムニチャネル”とは、2013.6.15)などです。