Web Real-Time Communication の略です。インターネット標準化団体であるW3C(World Wide Web Consortium)が、2015年以降に正式な仕様を策定するようです。
これは、テレビ電話などのリアルタイム通信(RTC)を、サーバーを非経由の形で(いわゆるピア・ツー・ピアの形で)、端末に搭載された閲覧ソフト(ブラウザ)のみで可能とする技術です。情報通信ビジネスの構造を一変させる可能性を秘めているようです。
現在のブラウザは、Webサーバ上のデータをサーバーとのやり取りによりクライアントPCやスマホなどの画面上に表示することが基本的機能となっており、PCやスマホなどに内蔵のカメラやマイクのデータをブラウザから直接操作できるようにはなっていません。そのため、テレビ電話などのリアルタイム通信は専用のソフトやプラグインなどを新たに追加することにより実現していました。
WebRTCが導入されると、端末に搭載されたブラウザのみで、カメラやマイクを使用するテレビ電話などが可能となります。ファイルの送受信や画面情報の共有なども可能となるようです。ネット対戦ゲームなどの開発も進みそうです。
現時点で、グーグルの「クローム」やモジラ財団の「ファイアーフォックス」がWebRTCに対応しているようです。