最近話題となっているAIスピーカー(あるいはスマートスピーカー)などのような音声をベースとする情報処理のことです。
音声認識技術の進歩、自然言語の解析やAIを利用した学習機能の向上、音声データの普及、マシンの性能向上などから、この種の方式が脚光を浴びつつあるようです。
ボイスコンピューティングでは、手による入力処理などを必要としないことから、マン・マシンインタフェースを変えたり、それだけでなく体験を変えたりする可能性があります。
アマゾンの「Alexa for Business」と呼ばれるサービスは、AIスピーカーの「Echo」を活用して会議室予約やスケジュール管理などができるようです。また、米デートラマ社は、Echo経由でBI(Business Intelligence)へ問い合わせをできるサービスを日本で始めるとのことです。
また、損保ジャパン日本興亜は、AIを用いた音声認識技術により問い合わせへ応答する実験を行い業務効率の向上を確認しているようです。問い合わせを自動的にテキスト化し、キーワード検索して応答するといった具合です。
空港やレストランなど人の多く集まるところで案内をするロボットなども登場しています。
また、物流倉庫におけるピッキング処理を伝票やハンディーターミナルの画面を見て行う代わりに、ヘッドセットをつけて音声ベースで行うボイスピッキングも利用されています。
人出不足への対応などから、今後、ビジネスへの応用が広がりを見せていくものと思われます。