最近注目されている「シェアリング」のうち、特にクルマに関するものとして「カーシェアリング」と「ライドシェア」の2つのタイプがあります。
前者は、1台の車を「時間を変えて」複数の人で共用するシェアリングで、レンタカーもこのジャンルに含まれます。
これに対し後者は、1台の車を「同時に」複数の人で共用するシェアリングで、いわゆる「相乗り」のことです。業者から見た時、出発地や目的地の同じ複数の人を対価を得て運ぶサービスです。日本でも、タクシーなどでこのサービスが始まりそうです。
いずれのシェアリングの場合も、車のメーカにとっては新車の販売において影響を受けざるを得ないようです。
デロイトトーマツコンサルティングの試算では、世界の主要8地域における車の保有台数は、2030年には最も影響を受ける場合に半減するとのことです。また、年間走行距離が1万2000km(1000km/月)未満の場合には、マイカーを所有して利用するよりもカーシェアした方が移動の費用は安くなるとのことです。
その一方で、試乗してもらえる絶好のチャンスととらえて需要喚起に利用できるとの見方もあるようです。