気になるキーワードや製品のコレクション(IT編)

メルマガ、新聞、雑誌などに登場する(増田悦夫の)気になるキーワード、製品を取り上げ、ITの進展をフォローします。

“リカレント教育”とは

2022-12-11 23:55:57 | 教育一般・教育変革

”リカレント”は、英語の”recurrent”で、”繰り返す”、”循環する”などの意味であり、”リカレント教育"とは、学校教育からいったん離れて社会に出た後、新しい知識や技術を身につけるため、タイミングを見て学校へ回帰し、教育を受けることを指しています(下図)。

社会人が同一職場に籍を置いての学び直しや再就職のために利用したり、あるいは退職した人が生涯学習として利用したりなどが意図されているようです。1回だけの利用に留まらず、生涯にわたって繰り返していくことが望ましいようです。我が国では、1990年代後半とともに、ここ数年、関心が高まっているようです(注:下図の新聞記事件数を参照)。

リカレント教育は、1970年代の初頭に「経済協力開発機構(OECD)」によって提唱されたようです。リカレント教育が求められる背景としては、「知識・スキルの習得やアップデート」や「(終身雇用が担保されにくい昨今の状況にあって)キャリアチェンジを選ぶ人材の増加(労働者の流動化)」 などがあるようです。

リカレント教育の導入は、それを体験する個人の生産性が高められるとともに、イノベーション(技術革新)や雇用機会の創出にもつながるといった効果も期待できるようです。

日本において、学び直しの意向を持っている社会人の割合は少なくないようですが、時間や費用面などの制約などから、根付いていない現状があるようです。ただ、最近、取り組み事例なども紹介されています。例えば、下記サイトの資料には、「イノベーションを創出するためのリカレント教育」の事例が紹介されています。:

https://www.meti.go.jp/policy/innovation_corp/houkokusho/reiwa3_company_case_studies.pdf(経済産業省、2022年2月)


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