embedded(組み込み型)SIMの略で、本来は機器に組み込まれたチップ型SIMのことでした。最近では、遠隔の「eSIMシステム」から契約内容を書き換えできるSIMカードを指すようになっているようです。
「GSMアソシエーション」と呼ばれる、携帯電話の業界団体がeSIMの標準化に取り組み、「つながる車(コネクテッドカー)」などを対象とする法人向けeSIMが2014年に実用化されました。一方、ウェアラブル機器などの一般消費者向けeSIMの標準化は2016年10月に完了したとのことです。
「つながる車」ではeSIMの導入が都合いいようです。従来のSIMカードしか使えない場合には、輸出先の国や地域において携帯電話ネットワークに接続するために、当該ネットワーク毎に対応する事業者のSIMカードを差し込まなければなりません。また、いちいち差し込む方式では耐久性や防塵性の問題も起こりえます。eSIMでは、これらの問題が解消、あるいは起こりえないことになります。
eSIMに対応したディジタル機器として、2017年9月のアップルウォッチ3シリーズの他、最近では、スマートフォン、タブレット、ノートPCなども登場しているようです。
関連ブログ(2017.6.17)は、https://blog.goo.ne.jp/blspruce/e/1ad474e8c48b224b293b7fb97f1c59e7です。