Amazonが、2024年7月23日より日本において開始した、スマートフォン経由で電子処方箋などのデータに基づき、服薬指導から自宅などへの処方薬の配送までを行ってもらえるオンライン薬局サービスです。Amazonにとって、米国(2020年11月~)、インド(2020年8月~)に継いで3か国目の導入に当たるようです。
我が国では、従来から診療や服薬指導などは対面が原則でしたが、コロナ禍への対応で規制緩和が進み、医師のオンライン診療や薬剤師によるオンライン服薬指導が可能となり、さらには電子処方箋の運用も始まったことなどから、この種のサービスの提供が可能となったようです。
このサービスの仕組みは、下図のようであり、概略、以下のような手順で利用します。即ち、①医療機関で診療し、②電子処方箋を交付してもらいます。あるいは、図示されていませんが、クラウド診療システム「CLINICS」を導入している医療機関でオンライン診療を受け処方せんデータを取得することでも可能なようです。③Amazonのショッピングアプリを利用し、ビデオ通話で登録済薬局の薬剤師から服薬指導を受けます。④その後、処方してもらった薬を自宅などへ配送してもらいます。あるいは、リアル店舗で受け取ることも可能なようです。
なお、Amazonに登録されている本サービス対応の薬局は、7月23日時点で9薬局約2,500店舗とのことです。このサービスは、継続的な治療が必要な中高年や子育て世代などの利用を見込んでいるようです。
Amazonニュース(2024.7.23)のサイトは、https://www.aboutamazon.jp/news/retail/amazon-pharmacy-japanです。