毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「放課後作文指導開始」  2012年4月11日(水) No.329

2012-04-11 22:33:46 | 中国事情
つい先週の木曜日まで、放課後はスピーチ個人レッスンでびっしり詰まっていた。
今度は作文だ。5月末締切の「第8回中国人の日本語作文コンクール」(日中交流研究所)
の作文がボチボチ集まってきた。

「中国人がいつも大声で話すのはなんでなのか」
このテーマを聞いて、多くの学生はポーカーフェイスを保ったが、
何人かが作文メモで、
(正直、ムッとしました)とか
(日本は国土が小さいから遠くの人を呼ぶ必要がないのでしょう。
中国は広いですから小さい声なんかじゃ聞こえませんよ)
と、プリプリ怒った雰囲気を伝えてきた。

私とてこのテーマは、非常に挑戦的であると感じる。
「日中交流研究所の段躍中さん(日本に長年住んでいる中国人)が考えたのであって、
日本人が思いついたんじゃありませんから、あしからず。」
と最初にお断りしてからしか説明が始められなかった。
(本当にまあ、薄氷を踏む思いだわ

それでなくても無神経な名古屋市長の発言とか、2チャンネルの吐き気を催すゴミ言葉で
私の神経はヒジョーに弱っている。
ていうか、疲れるんだよね、野放しの無責任で攻撃的な言葉は。
ちゃんと裏付けをとって、証拠示して、前向きな態度で発言してほしいもんだ。
そうでなかったら喋らないでもらいたい。
ここ中国で中日両国の友好を夢見て働いている日本人の気になってみろっての。


さて、学生たちの作文の多くは、例によってどれも似たり寄ったり。
中国式お手本作文にどう似せるかに影響されている。
今後はこのワンパターンをいかに切り崩すかが課題になる。

今日の放課後資料室にやって来た方麗群さんのは、
歴史の中や人々の生活から例を出して、なぜ中国人の声が大きくなったのかを説明していた。
その例のいくつかは非常に興味深かったが、
ここで紹介したら、盗作されないとも限らない、とは全然思わないが
方さんに悪いからやっぱ5月末以降のお楽しみにしよう。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする