↑ギネスに載った9万回実況放送の競馬アナウンサー、吉田勝彦さん。
競馬は一度もしたことがなく、また、したくもない私ですが、
60年以上、兵庫県園田・姫路競馬場で実況放送し続けた82歳のアナウンサーが
昨日1月9日に田能の園田競馬場でアナウンスしたのを最後に引退したという
今夕のNHKラジオの放送を聞いて思わず耳を澄ましました。
その競馬場は以前10年以上住んだ尼崎市田能にある馴染み深い競馬場です。
そして、あと2週間足らずで私が再び暮らすことになるのも
尼崎市園田です。
今度の棲家は競馬場まで歩いて15分といったところでしょうか。
吉田さんが18歳でバイトの競馬アナウンサーを始めた1950年代当時、
競馬をする人は「博打(ばくち)」をする悪い人間と看做され、
競馬予想新聞を電車やバスの中で広げるのも肩身が狭い風潮だったそうです。
(今は完全に市民権を得た娯楽ですよね)。
だから競馬の実況を伝える先輩アナウンサーもいなくて、
将来のことをグズグズ思っていたとき
仲のいい騎手の友だちに
「頑張る騎手を男前にしてくれ」と言われた言葉で、
吉田さんは人生を定めました。
それから64年以上もの間、
朝早くから厩舎の掃除や馬の世話、騎手への密着取材をもとに
独自の「吉田節」を作り上げて、
圧倒的に競馬ファンに支持されてきた一人の職人アナウンサーが
昨日、退職しました。
「我流を極めたらそれは一流だ」
「振り向くな、後ろに夢はない」
と自分に言い聞かせて・・・・・・。
NHKラジオ第一の夕方5時過ぎからの関西エリア限定放送でしたが、
吉田さん自身が出演され、
64年間競馬アナとして脇目も振らず生きてきた道のりを語るそのお話に
つい、もらい泣きしてしまいました。
何と、番組アナウンサーも同様でした。
↑実況最後のレースを終え、感極まる吉田勝彦アナウンサー(写真:ラジオ関西)
64年以上にわたり、主に兵庫県の地方競馬を実況し続け、ギネス記録に認定されたアナウンサー、吉田勝彦さん(フリー)が、9日、園田競馬場(尼崎市田能)で最後の名調子を披露し、レース実況を引退しました。
加古川市の出身で82歳の吉田さんは、競馬中継がまだ一般的ではなかった18歳の時に実況アナウンスを始め、ラジオ関西(=神戸市中央区)で長らく、園田競馬・姫路競馬のレースを伝えました。
朝4時に起きて厩舎の掃除や馬の世話をしながら調教師や騎手に取材し、自己流で学んで得た独特の語り口とゴール前のハイトーンは「吉田節」と呼ばれ、競馬ファンに愛されています。
42歳で緑内障を患い、右目の視力を失いながらも仕事を続け、通算でおよそ9万レースを担当。「最も長い期間、同じ競馬場で実況したアナウンサー」として、ギネス記録に認定されています。
最後のレースも、やはり「吉田節」で締めくくった吉田アナウンサー。馬場を見つめた後、静かに涙を流しました。ファンからは、「ありがとう」「お疲れ様」と、大きな歓声が上がりました。
吉田さんは、レース実況を引退したあとも、競馬解説など、メディアでの活動は続けるということです。
ーーラジオ関西トピックス『ラジトピ』https://jocr.jp/raditopi/2020/01/09/9174/
これこそ国民栄誉賞だと思いますが、以前は皆こんな生き方をしていました。
そんな人たちで作られていたこの国でしたが、今は指導者たちのせいで「自己中」が蔓延中。
危険なところに平気で出動を命じる政権。「自分が先頭に立って行って来い」と言いたい!!
本当にそうですね……。お金のことしか頭にない日本人が増えすぎました。中国の学生たちは日本人や日本社会を「民度が高い」と評価してきましたが、今日本社会は劣化が著しく、褒められても全く実態と合わないので恥ずかしくなります。
間もなく「多くの中国人こそ寛大で民度が高い」というのが正確な実態描写になるでしょう……。