——ハン・ガン(韓江)『少年が来る』より——
「つまり、人間は根本的に残忍な存在なのですか?
私たちはただ、普遍的な経験をしただけなのですか?
私たちは気高いのだという錯覚の中で生きているだけで、
いつでもどうでもいいもの、虫、獣、膿と粘液の塊に変わることができるのですか?
辱められ、壊され、殺されるもの、
それが歴史の中で証明された人間の本質なのですか?」
ハンガン(韓江)さんは、1970年に韓国の全羅南道光州市で生まれました。
1980年5月18日から10日間、
戒厳軍が、抗議する学生・市民を何百人も殺害し、拷問し、
傷害を負わせて鎮圧した、あの光州です。
先月3日の尹錫悦大統領による戒厳令宣命の夜、
人びとは戒厳令下の光州大弾圧を想起し、即座に国会に駆けつけました。
あの血の歴史を再現させないために。
『少年が来る』は光州抗争を生きのびたハンガンさんによって書かれた
民主化の身代わりになった人々への鎮魂の書ですが、
私は、読んでいて何度もパレスチナの人々を思いました。
今日も、今も、光州事件のただ中にあるガザのみんなを。
「人間とは何なのか。
人間が何かでないために我々は何をしなければならないのか」(『少年が来る』)
——デモクラシー・ナウ(アメリカの独立系ニュース紙)より——
2025年1月1日、イスラエル軍は女性や子供を含む28人を殺害。
1月2日、夜明けからの攻撃でイスラエル軍は少なくとも52人のパレスチナ人を殺害。
攻撃されたのは、ガザ北部のジャバリヤ、中部ブレイジ難民キャンプ、ガザ市、南部ハン・ユニスのアル・マワシにある追い出された家族が避難していたテントなど、「人道ゾーン」と明示された場所。
ガザの死者数は公式発表でおよそ46,000人だが、専門家はもっと多いと述べている。
https://www.democracynow.org/2025/1/2/shrouq_aila_gaza?utm_source=Democracy+Now
(私が残った家族で一番年上なんだから)と、気丈にふるまおうとしている女の子。(X動画より)
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