4年生クラスで杉田水脈議員の
「LGBTは生産性が無いので彼らに税金を使う必要ない」発言をきっかけに
2回、感想文を書きました。
1回目のはブログに載せましたね。
2回目の文では、自分の考えの変化を詳しく、正直に、
エピソード・具体例などを交えて書くよう言いました。
その中に今の中国社会でLGBTの人々が置かれている状況が
かいま見られる事例が書かれていたのでいくつかご紹介します。
事例1:有名人だけはO.K.
中国でLGBTの人数は少なくない。しかし、ほとんどの人は黙って社会貢献している。もし、社会に曝したら、言葉の攻撃や差別を受けるからだ。中国で同性愛が認められるのは有名人だけだ。つまり、LGBTの人が有名になった後、性的立場を曝したらみんな認める。これは不公平だ。
事例2:LGBTは強いストレスを受けている。
①私の知る限りではLGBTの人たちは周りから変な目で見られて、強いストレスを受けています。高校のとき、同じクラスにレズビアンの子がいました。別の女の子とカップルになって、いつも男の子たちにあざ笑われていました。中国は2000年以上の封建思想の影響でLGBTに寛容に対することが難しいです。政府は立法を急ぎ、LGBTの権利を全面的に保障すべきです。
②高校時代のある友人は、家族に自分がレズビアンだと告白したら、父親に殴られ、母親からは疎遠にされた。同級生に告白しても同様に疎遠にされた。LGBTの人は他の大多数に比べて多くの悩みを抱えている。
事例4:学校の教育活動に取り上げた小学校もある
最近の小学校の性教育の教科書には、「同性愛は正常な関係である」と説明されています。しかし、全ての人がこれに賛成しているわけではなくて、激しい議論や敵意まで引き起こしました。しかし、私はこのような教科書は10年後、中国の人々のLGBTへの態度を変えることができると喜んでいます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日本社会と同様、LGBTが差別されたり、
迫害を受けることもよくある中国ですが、
しかし、小学校の教科書に「同性愛は正常な関係だ」と書かれていることは
中国社会の急速な変化がここにも現れていることを示しています。
また、12、3人に一人はLGBTであるというデータがあるにも拘らず、
日本では今だにそれをひた隠しにしている子が多いのに比し、
中国の学校ではわりとクラスのみんなが知っている状態のようです。
つまり、知られてもO.K.のように行動しているからでしょう。
その点は大らかな中国人気質のせいなのでしょうか。
中国でもまだまだ受け入れられないのでしょうが、教科書に載っていることは事は大きな一歩ですね。
日本ではまだ、教科書に載っていませんもの。
あけっぴろげ?な中国人と、隠すことを美とする日本人の違いを感じます。
中国の学生たちと話していて(へえ~)と思うのは、違う考えを持っていても、論理的に納得できたら率直に自分の考えを改める態度が日本人に比べて顕著なことです。日本ではよく「理屈は分かっても感覚がついていかない」と言うことがありますね。中国では「理屈で分かったらすぐ変える」という傾向が強いと感じます。
「同性愛は正常な関係だ」と教科書に載せるのも論理的に納得したからでしょうね。もちろん、学生が書いているように全ての人がそれでたちまち理解するわけではないにしても。
日本の「隠す美学」はどうなんでしょうねえ。だんだん私も中国化してきて(笑)、日本でごちゃごちゃ言われたらイライラして困ります。