毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「中国留学生の王さん、5か月の苦労を語る」No.3773

2020-02-02 21:43:48 | 中日(日中)関係

昨日、岡山大学大学院に留学中の教え子王さんが訪ねてきてくれました。

昨年9月の渡日以来の出来事を弾丸のようにまくしたてて話す王さんは

大学時代そのまんまで、

(全然変わってへんなあ)と思わず目を細めるブルーはーとでしたよ。

↑「どるめん&遊」でタイ料理『ムーガタ鍋』を食べた後は王さんの独演会(笑)。

初めて生コン会社のバイトに行き、

一輪車で運ぶように言われても

操作したことがないので

「あのー、すみません。入れるの半分だけにしてください」

と言ったり、あと2回運ばなければならないとき

白髪頭のおじいさんに

「すみません、僕はもうできないのでおじさんが運んでくれませんか」

と頼み、

「お兄さんと言ったら引き受けたるわ」

と笑って運んでもらったりと、

苦労しながらも心優しい人に支えられながらの5か月だったようです。

 

その王さんがもう中国に帰ります。

中国の高校の日本語教師の職を紹介されたのだそうです。

大連外国語大学大学院修士卒業し、

日本の岡山大学大学院修士課程5か月退学の経歴だと、

かなりハイレベルの高校に就職できるとのこと。

もともと大学院に進学したのも

「給料のいいとこに就職して苦労しているお母さんと暮らすため」

というただ一つの目的のためです。

何かを学問的に追求し研究したいためでは全くありません。

上昇志向の権化だと思っても

彼の人生の目標を思うと(まあ、しかたないな)と思うのです。

 

2月12日に帰り、

15日から江蘇省の高校で教鞭をとる予定だったのですが

今回の新型肺炎で高校の新学期も延期され、

日々変わる情報の中には

南京の空港で足止めされるとか、

中国国内の交通手段はすべて遮断されたとかも含まれていて

大変困っていましたが、

今日の段階では取りあえず故郷の東営市には

どうにかして戻れるようです。

↑阪急神戸線園田駅で。

昼前、尼崎の阪急園田駅で

奈良の東大寺に行き、鹿にせんべいを上げて写真を撮って、

岡山に戻る彼と別れました。

きっとまた会える予感がします。

 

 

 

 

 

 

 

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2 コメント

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教え子 (こきおばさん)
2020-02-03 06:37:10
 教え子との交流は教師冥利に尽きますね。
立派に成長した教え子王さん、王さんにとってブルーはーとさまは、生涯恩師ですもの。
母国きっといい教師になることでしょう。
返信する
いやあ、恩師という雰囲気では… (ブルーはーと)
2020-02-05 22:41:57
こきおばさん様
 息子の店の片隅でコソコソパソコン作業をしていると落ち着かず、お返事も長らくいたしませんで失礼いたしました。
(今日は店が休みなので伸び伸び~)
何度も過分におほめいただいて恥ずかしいです。
特にこの王康さんには本気で怒ったりして弟分みたいな存在で。
返信する

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