先週金曜日の放課後日本から、
先月10月に文科省の認可が下りたばかりの語学学校の方々4人が
留学案内に来ました。
語学学校のこうしたプロモーションは今まで何度もあります。
「日本語が上手になりたかったら、日本に留学するのが一番効果的ですよ。」
と、この先生はのたまいました。
しかし、パンフレットを見たら、
入学金5万円、学費62万4000円、教材費5万円、
年間合計72万4000円(約4万5000元)
基本的に1年半か2年間在籍しなければなりません。
日本的にはそんなに高くないと思うかもしれません。
しかし、とんでもない格差社会の中国において、
庶民の平均年間所得はそれより安いんです。
「ぜひ日本に留学して日本語が上手になってくださ~い!」
と言うこの日本からの先生方に、
私はいい気持ちがしませんでした。
(行けるもんならとっくに行ってますよ)
という学生の呟きが聞こえてきそうでした。
学生の心をいくら揺さぶり、かき立てても、
家の人にこれ以上負担がかけられない学生がほとんどなのに、
何をお気楽な……。
私は学生が日本に行かなくても努力さえすれば、
しっかりとした日本語の実力が身に付けられるよう精いっぱい援助しています。
でも、日本国内の庶民にとっても今の日本の大学の学費はとても高く、
さらに政府による補助制度は貸付金ぐらいなものですね。
中国では少なくとも、国内の大学に進学することは
奨学金制度が充実しているので、
貧民の子でも可能です(成績さえよければ)。
日本では、
「税金使って大学行きやがって」
と口のひんまがった政府の要人が堂々と言うんですから、
この庶民に冷たい政府が変わらない限り日本は早晩滅びるしかありません。
庶民には自助努力せよと突き放すアベ政権ですが、
お友達の加計学園にはとんでもない高額の補助金(税金)を
湯水のごとくプレゼントしているのです。
こういうことまで諦めていいのでしょうか、
日本の皆さん。
〈ふろく〉32カ国中、日本は最下位
学びたくても進学できなかった私たちの世代は、身に染みています。だから子どもは大学にと、同世代の人たちは子どものために母親が働きに出たもので、その給料は全部仕送りしていました。
今も共働きでも、子どもの教育費に四苦八苦のようです。
学費の心配をしないで学べる環境を作り出すのは大人の務めだと思うのですが・・・・・こんな風に「お友達」にしか手厚くしないんでは・・・・・
働きたいのに、子どもを預かってくれるところがない・介護のために離職しなければならない・・・・・そんな人たちが大勢いるから、労働力不足になっているんですよね。
私も中国で日本語教師をしています。
私の大学では日本語科の授業料は一年間で18000元(約30万円)です。
芸術系学部の授業料は2万元を超えています。
奨学金制度はあるのですが、ごく少数しか受けられないです。
お金持ちならいいのですが、庶民にはきついだろうなぁ、といつも思っています。
日本も中国も授業料が高くて、両親は大変でしょうね。
私が今勤務している菏澤学院は学生に聞いたところ、年間学費4400元で、寮費の方が、お姫様寮は年間1200元、普通800元、ボロボロ寮500元だそうです。以前の江西省の大学は確か、学費は4000元未満だったと思います。
クラスに一人は無償の奨学金が支給されますし、英語学部と日本語学部で一人、国家から別の奨学金もあります。その他に超低金利ローンの貸付制度もあり、日本のローンだけの奨学金制度とも呼べないものにくらべると、中国の方が大学進学が容易だと思うのですが。
教育にお金をかけない国は衰退するに決まっています。今の日本の政府は愚かですね。
学歴と政治家としての能力には因果関係はないかもしれませんが、やっぱり一般教養や格みたいなのは必要で国会議員は最低限東大は出てて欲しいです。理想は名門海外大学で修士以上取ってててほしい。
あの頭悪そう発言連発のトランプさんだってウォートン出てますし。そこは最低限。
アベ(成蹊大)・麻生(学習院大)の2人が家の金にモノを言わせ、遊びまくっていたのは周知の事実です。二人とも札束で買い物をするように留学もお金で買いましたが、情けないことに南カリフォルニア大学をドロップアウトしたアベ、スタンフォード大学、ロンドン大学と履歴に書いていたのにいつの間にかこっそり削除していた麻生の二人について言えることは、大学環境が悪いから彼らが学べなかったのではなく、彼らが学ぶ気がなかったから、愚人のままで今に至っているのです。
中国の一流校と言われる北京大学でも、必死に勉強して入学した学生たちが遭遇するものは自分の利益に汲々としている愚かな教授陣、施設設備の老朽化という情けない環境だとよく指摘されています。私の教え子たちも何人か北京のいくつかの大学院に行きましたが、どの子も教授のせいで、あるいは国家主義の変な教育方針のために夢破れて、修士で就職しました。
また、私は関西大学や奈良教育大学、大阪大学に尊敬すべき教授がいらっしゃるのを知っています。その方々から直に教えを受けたので確信を持って言えるのです。
名目ブランドに踊らされず、深い内容を見る確かな目を心に持つことがUKさんに問われているのではないでしょうか。
「東大出のアホ」「勉強しか出来ないバカ」はゴロゴロしているのですから。