今年の夏休みは、
日本に帰るなりとんでもない激務が待っていました。
知り合いの学童保育の手伝いを頼まれ、
どんなことになるかも深く考えずに
(週に2回ぐらいなら負担にならないだろう)と引き受けてしまったのが
その激務を招いた原因です。
まず、朝8時半から夕方6時半まで休憩時間無しのぶっ続け10時間労働は、
中国で毎日3、4時間しか働いていない私にとって
仕事と言うより、もはや過酷な修行・鍛錬の日々です。
しかし、それもあと一日を残すのみとなり、
今日は本当に深い安堵のため息をつきましたよ。
下は仕事も大詰めを迎えた一昨日の餃子作りでの一コマです。
子どもたちは料理が大好き。
普段、「片付けようね。」と言っても
知らん振りするか、「いや~!」とか言う
とんでもない態度の子も一人、二人ではないのですが、
この餃子作りでは、憎まれ口を利く子もなく、
実に熱心で真面目でした(笑)。
下は、お代わりを2回もして他の子の2倍食べ、
すっかり満足して微笑む1年生の男の子と、
静かにその子を抱いてあげている5年生。
5年生が毎日来てくれたらとても助かるのですが、
残念なことに私の当番日では、これでただの2回目です。
料理では和気藹々とした雰囲気でしたが、
その前に中国の大学生たちが作成した動画を見せるとき、
一人の子が、
「俺、中国なんかだいっきらい!
お父さんが言ってた。中国は卑怯だって。
日本一人に、中国は20人ぐらいで襲って戦争し掛けて来るって。」
とか言うじゃないですか。
(げっ、どうしてそういう嘘八百を子どもに吹き込むかな)と
心中、その「お父さん」にムカムカしましたが、
「ま、とにかく動画を見て、中国の人たちがどんな人たちか、
実際見てみましょう。
日本と戦争したがっているかどうか見れば分かります」
と、軽くいなして動画を見せました。
その動画は、学生たちが自己紹介した後、
大学キャンパス、街の様子、授業風景などが映し出され、
最後は「世界に一つだけの花」を歌って、
「どうもありがとうございました」
とひらがな文字が出て終わるものです。
その後、「ありがとう・こんにちは・さようなら」
の中国語、
「謝謝(シエシエ)・你好(ニイハオ)・再見(ザイチェン)」
を教えると、
最も早く覚えたのは「中国大嫌い!」と言った子でした
別の4年生の子が、
「『世界に一つだけの花』って、そんなにも有名な歌だったのか!」
と驚いていたのが可笑しかったです。
・・・・・・
とまあ、一事が万事この調子で、
毎日素っ頓狂なことが言われたり、行われたりしていましたが、
その中には、根深い問題も確実にあるのです。
(とりあえず、今日はここまでにしますけど)。
下は、たくさん作った餃子や残りの具で作ったハンバーグを
工作用ダンボールをくれた作業所の職員にプレゼントするため、
4年生の子が、一人で自主的にせっせと袋詰めしたもの。
いろいろあるにしても、こういうのを見ると
(やっぱり子どもって可愛いなあ)と思えますね。
山東省ではそんなこと経験することがありますか。
ところで、日本に帰ったときは、餃子の皮を買ってきて具を入れて焼くのですが、皮がペラペラで、中国のように「もちっ」としていないのが物足りなく感じるようになりました。いよいよ、自分で皮から作らなければ……。