AFP(8月14日)の記事によると、一週間前の13日、
ガザ市内の国連が運営する学校(難民キャンプ)で、
何とめでたいことに一組のカップルが結婚式を挙げた。
本当は9月に結婚式を挙げる予定だったが、
結婚式のために準備していた衣装も、結婚生活の家財道具も、家も破壊された。
5日間の停戦のこの時に結婚することを決断した二人の気持ちを思うと切ない。
美しくドレスアップしたヘバさん(23歳)。最高の花嫁姿だ。
美しい伴侶を見つめる花婿オマルさん(30歳)。
どんな破壊と殺戮にも、二人の愛と未来を打ち壊させないと、
この日の結婚式を決めた。
下の写真でヘバさんの左に座っているのがヘバさんの母、ナビラさん。
ナビラさんは2006年に自宅でイスラエル軍の空爆に遭い、
以来車いす生活をしている。
当時9歳だった息子(生きていれば17歳)をイスラエル軍の攻撃で失った。
「ヘバは私の人生。もっといい環境の下で結婚させてあげたかった」
と言う。
取り囲む女性たちは涙ぐみながら、男性たちは精一杯の明るい掛け声で
二人の門出を祝福した。
この結婚式は、もはや二人を祝う儀式であるというより、
パレスチナ全ての人々の愛と未来を誓う会だ。
人々の表情はそう言っている。
パレスチナ民族伝統のダンスで祝いのパーティーは盛り上がった。
《写真はAFP=時事より》
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今日、また戦闘が始まってしまった。
パレスチナからロケット弾がイスラエルに飛んだというが、
イスラエル側のハイテク兵器をもってすれば、それは玩具みたいなものだ。
その証拠に、イスラエル側で誰かが死んだとか怪我をしたとは報道されていない。
逆に、即座のイスラエル軍の空爆で、
ガザでは少なくとも乳児1人を含む3人が死亡し、52人が負傷したという。
この結婚式に参加した人々の誰かが殺されたかもしれない。
ヘバさん、オマルさん、ナビラさん、
そしてガザの全ての人々の生死は、
ネタニヤフ率いるシオニスト国家イスラエルが確実に握っている。
イスラエルによるパレスチナ人無差別殺人をやめさせる力が欲しい。
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