昨年の秋から、日本の公立中学校でALT(英語補助教員)として働いているD(三女の夫、フィリピン人)が、Facebookで、「Schoolture shock」という文章をアップしていました。
給食のこと、生徒たちのする掃除のこと、朝礼のことなど、いろいろ書いてありましたが、いちばん驚いたのが、校長先生。
校長先生は、空き時間に、よく校庭の木の剪定をしたり、花壇の手入れをしているんだそうです。そういうときは作業服を着ていたんでしょう。学校に来た保護者たちは、校長先生のことを用務員さんか植木屋さんだと思い、あとで校長だと知って驚くそうな。
まあ、日本でもそういう校長先生は多数派じゃないと思いますが。
私がソウルに住んでいた時、娘たちが通っていた日本人学校の校長先生も、いつも作業服を着て校内を歩き回っていて、よく用務員さんと間違われました。
そして、家も学校のわりと近いところに借りていて、自転車通勤をしていた。
そのことを、会社の韓国人に話すと、とてもびっくりししていました。
その韓国人(女性)によれば、学校の先生は、ふつうマイカー通勤をするそうです。大衆交通機関(バスと地下鉄)で通うのは、先生として恥ずかしいから。
自転車通勤などというのはありえないし、まして校長が自転車に乗るというのは想像もできないと。
当時(約20年前)、自転車は子どもが遊びで、あるいは労働者が仕事で使う乗り物であり、勤め人が最寄りの駅まで自転車に乗るということもありませんでした。マウンテンバイクが流行り始めたのは、もっと後のことです。
「給料をたくさんもらっているはずなのに、なんてケチなんだろう」
と韓国人は思うらしい。
校長先生が自転車に乗ったり、満員電車で通ったりするのは、私なんかは、庶民的で、好感が持てますけど、万国共通とはいかないようです。
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