もう3週間ほど前になりますが,タイに出張しました。
日曜日に移動で,その日は仕事なし。日本で知り合ったタイ人が,たまたま一時帰国していることを知っていたので,午後4時ごろに到着する便で行きました。
宿泊はラチャダーにあるスイス系のホテル。夕方6時にフロントで待ち合わせ。まずは近くのショッピングセンターにつきあってもらい,タイPOPのCDを購入します。タイ語のカラオケは,歌詞(字幕)が速くてとても追いつけない。それで,まずはCDで練習しようと思ったわけです。古めの歌と最新曲のオムニバスを一枚ずつ買いました。
夕食は,ホテルの近所にある有名なカニのお店。ショッピングセンターから歩いて10分ちょっとの距離なのですが,私がトゥクトゥク(小型の3輪タクシー)に乗りたいと主張しました。流しのトゥクトゥクを拾い,窓のない席(というより台)に乗り込みます。トゥクトゥクは大通りを疾走。60キロぐらい出すので,相当怖い。揺れるし,風が容赦なく顔面にあたります。
このあたりは,マッサージパーラーとよばれる風俗店の密集地域で,巨大な御殿のような建物が林立しています。そのはずれにあるカニ屋さん。こちらもとても立派な建物です。今までタイで入ったレストランの中でいちばん立派かもしれません。
値段も立派。メニューを見てタイ人が「高い!」を連発します。私も,別に高級料理が食べたいのではないので,
「ここではちょっとだけ食べて,あとは屋台にいきましょう」
と提案します。結局,そこではエビ焼きとハルサメの料理にビール1本を飲んで,そそくさと店を出る。
そして,露店が立ち並ぶ猥雑な路地を歩きます。その界隈は服を売る店が多く,その合間合間に食べ物屋があります。しばらくすると,一軒の屋台が私の目を引きました。「虫」専門の屋台です。
(こ,これは…)
かつて別のブログで写真をみて以来,いつか見てみたいと思っていた虫屋さん。今まで食べたことのあるバッタやカイコ(さなぎ&いもむし)と並んで,巨大な甲虫も並んでいます。メーンダー(タガメ)です。昔食べたカブトガニも同じ「メーンダー」。タガメと同音異義語のようです。
(でかい…)
「これ,おいしいの?」とタイ人に聞くと,
「食べたことありません」
しかし,せっかくの機会を逃すのは惜しい。タイ風ポンテギ(カイコのさなぎ)一袋20バーツと,タガメ1匹10バーツを買いました。
そして,近くの屋台に入ります。頼んだものは,ホーイクレーンルァク(ゆでた二枚貝),ナムトクムー(滝豚=豚肉のサラダ?)にビール。そして,皿をもらって,さきほど買った虫2種を盛ります。
タガメは見れば見るほどゴキブリに似ています。日本の大型のゴキブリをさらに縦横に大きくした感じ。色も艶もそっくりです。店のおじさんが,
「メーンダーか。おいしそうだね」
とうらやましそうに見ます。
タガメに行く前に,まずはカイコのさなぎをつまみます。韓国のポンテギに比べると汁気が少なく,粉っぽい。この粉っぽさは,蛾になったときの羽の鱗粉でしょうか。味付けも薄く,虫そのものの味が強いような気がします。急いでビールで流し込む。
そしてタガメをつまみます。まずは脚から。
ま,脚はどうってことありませんね。油で揚げて,薄く塩味をつけているようです。タカテーン(バッタ)と異なるところはありません。
勇気をもって,お腹にかみつく。意外にも中は空洞。内臓は,揚げている間に蒸発しちゃったんでしょうか。
そして,真っ黒に黒光りする頭部をおそるおそるかじってみます。
(うっ)
異様な匂いが鼻をつきます。これがタガメの匂い?
小学生のころ,飼っていたかぶと虫が死んで,虫箱を掃除するときのように匂いです。要するに昆虫の死骸のにおいですね。
「こりゃだめだ」
とても人間が食べるものとは思えません。どうしても嚥下することができず,吐き出してしまいました。ちょっと残念な気がしますが,まずいものは仕方がない。
タイの「虫食」への挑戦は,これっきりにしようかなあと思いました。
日曜日に移動で,その日は仕事なし。日本で知り合ったタイ人が,たまたま一時帰国していることを知っていたので,午後4時ごろに到着する便で行きました。
宿泊はラチャダーにあるスイス系のホテル。夕方6時にフロントで待ち合わせ。まずは近くのショッピングセンターにつきあってもらい,タイPOPのCDを購入します。タイ語のカラオケは,歌詞(字幕)が速くてとても追いつけない。それで,まずはCDで練習しようと思ったわけです。古めの歌と最新曲のオムニバスを一枚ずつ買いました。
夕食は,ホテルの近所にある有名なカニのお店。ショッピングセンターから歩いて10分ちょっとの距離なのですが,私がトゥクトゥク(小型の3輪タクシー)に乗りたいと主張しました。流しのトゥクトゥクを拾い,窓のない席(というより台)に乗り込みます。トゥクトゥクは大通りを疾走。60キロぐらい出すので,相当怖い。揺れるし,風が容赦なく顔面にあたります。
このあたりは,マッサージパーラーとよばれる風俗店の密集地域で,巨大な御殿のような建物が林立しています。そのはずれにあるカニ屋さん。こちらもとても立派な建物です。今までタイで入ったレストランの中でいちばん立派かもしれません。
値段も立派。メニューを見てタイ人が「高い!」を連発します。私も,別に高級料理が食べたいのではないので,
「ここではちょっとだけ食べて,あとは屋台にいきましょう」
と提案します。結局,そこではエビ焼きとハルサメの料理にビール1本を飲んで,そそくさと店を出る。
そして,露店が立ち並ぶ猥雑な路地を歩きます。その界隈は服を売る店が多く,その合間合間に食べ物屋があります。しばらくすると,一軒の屋台が私の目を引きました。「虫」専門の屋台です。
(こ,これは…)
かつて別のブログで写真をみて以来,いつか見てみたいと思っていた虫屋さん。今まで食べたことのあるバッタやカイコ(さなぎ&いもむし)と並んで,巨大な甲虫も並んでいます。メーンダー(タガメ)です。昔食べたカブトガニも同じ「メーンダー」。タガメと同音異義語のようです。
(でかい…)
「これ,おいしいの?」とタイ人に聞くと,
「食べたことありません」
しかし,せっかくの機会を逃すのは惜しい。タイ風ポンテギ(カイコのさなぎ)一袋20バーツと,タガメ1匹10バーツを買いました。
そして,近くの屋台に入ります。頼んだものは,ホーイクレーンルァク(ゆでた二枚貝),ナムトクムー(滝豚=豚肉のサラダ?)にビール。そして,皿をもらって,さきほど買った虫2種を盛ります。
タガメは見れば見るほどゴキブリに似ています。日本の大型のゴキブリをさらに縦横に大きくした感じ。色も艶もそっくりです。店のおじさんが,
「メーンダーか。おいしそうだね」
とうらやましそうに見ます。
タガメに行く前に,まずはカイコのさなぎをつまみます。韓国のポンテギに比べると汁気が少なく,粉っぽい。この粉っぽさは,蛾になったときの羽の鱗粉でしょうか。味付けも薄く,虫そのものの味が強いような気がします。急いでビールで流し込む。
そしてタガメをつまみます。まずは脚から。
ま,脚はどうってことありませんね。油で揚げて,薄く塩味をつけているようです。タカテーン(バッタ)と異なるところはありません。
勇気をもって,お腹にかみつく。意外にも中は空洞。内臓は,揚げている間に蒸発しちゃったんでしょうか。
そして,真っ黒に黒光りする頭部をおそるおそるかじってみます。
(うっ)
異様な匂いが鼻をつきます。これがタガメの匂い?
小学生のころ,飼っていたかぶと虫が死んで,虫箱を掃除するときのように匂いです。要するに昆虫の死骸のにおいですね。
「こりゃだめだ」
とても人間が食べるものとは思えません。どうしても嚥下することができず,吐き出してしまいました。ちょっと残念な気がしますが,まずいものは仕方がない。
タイの「虫食」への挑戦は,これっきりにしようかなあと思いました。
今考えると,あれは調理前だったのじゃないかという気がしてきました。
黒ちゃんそっくりな姿に、お味は虫そのものときては恐怖体験ですね
さすがの犬鍋さんから食べ物でNGが出るほどのツワモノ…
日本で出てくるタイ料理はいかに毒気がないことですね