犬鍋のヨロマル漫談

ヨロマルとは韓国語で諸言語の意。日本語、韓国語、英語、ロシア語などの言葉と酒・食・歴史にまつわるエッセー。

バンコク便り~一年ぶりのタイ

2012-10-05 23:08:59 | バンコク便り

 タイはしばらくご無沙汰していて、このブログの「バンコク便り」を確認すると、なんと一年ぶりの出張でした。それまではだいたい3か月に一度行っていましたから、ずいぶん間があいたことになります。

 そのため、タイに行くときの必需品を忘れてしまいました。

 セーターです。

 南国タイは、一年中暑いのですが、油断してはいけない。室内はクーラーがガンガン効いていて、とても寒いのです。

 そして、私の出張先の建物は最新式のビルにもかかわらず、温度を部屋ごとに調節できない。日本は今、節電で夏の室内温度を28度ぐらいに設定していますが、タイでは間違いなく20度以下。もしかしたら15度ぐらいじゃないかと思うほどです。

 したがって、タイに行くときの必需品はセーターなのです。

 10月のタイは雨季。

 雨季とはいっても雨が一日中降るわけではない。一日に一回ぐらい激しい雷雨がある程度です。幸い、私が行っていた4日間、車での外出時に降られたのは一度だけ。あとは夜中とか会議中の昼間でした。

 会議中はしっかりとスーツを着込み、上半身はなんとか寒さから守りましたが、下半身が寒い。膝掛けがほしかったです。

 会議はだいたい1時間半から2時間に一度、休憩がある。そのたびに一服するわけですが、以前の出張時には玄関前に灰皿があったのに今回はそれが撤去されていた。ビルの隣の喫煙スペースまで歩かなければなりませんでした。喫煙環境は世界的に悪化の一途をたどっています。

 外気温は30度から35度。2時間ごとに30度以上と20度以下を出たり入ったりするのは健康にいいわけがない。二日目の夕方には、頭痛がするようになりましたが、風の症状はないので、きっとこの温度差のせいじゃないかと疑っています。


 ところで、私のゲテモノ好きはタイにまで伝わっていて、会議中の間食に私のためにノンノーイが出されました。

 ノンノーイというのは蚕の幼虫を油で揚げたもの。韓国のポンテギは蚕のサナギですが、こちらは幼虫なので、芋虫の形がそのまま残っています。メンバーのお母さんのお手製だそうで、ハーブ入り、軽い塩味がついていて香ばしくておいしい。噛むと一瞬アーモンドのような香りがありますが、かみしめると蚕独特の、ポンテギに通じる香り(鯉の餌のにおい)がほのかに漂います。

 ありがたいと言えばありがたいのですが、タイ人にとってもそれほど一般的な食べ物ではないらしく、私以外は手をつける人がいない。仕方なく私だけせっせと口に運びました。

 それでも食べきれず、次の日の会議でも食べましたが、終了後、ひそかに持ち出して、ホテルで捨てました。

 ところが、最終日、またもや出たのですね。袋入りでどっさりと。

「ぜひ日本に持ち帰って食べてください」

「コプクンマーククラッ」(どうもありがとう)

(家でもぼくしか食べないんだけど…)


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