私がソウルに赴任したとき,李君から電話があり,飲み会に呼ばれて行くと,すでに数人の日本人駐在員が集まっていた。「李○○君後援会」の結成式だという。「おい,そんな話聞いていないぞ!」 でもまあ,みんな冗談半分で「頑張れ,李君。大統領を目指せ!」などと囃していました。「ぼくが大統領選に出馬した暁には,1000万ウォンぐらいは出してくれますよね」 みな酔った勢いで「いいとも~!」 その日の夜の惨状につ . . . 本文を読む
最近のアンケートで,韓国の子どもたちがなりたい職業の一位は芸能人,二位先生・学者,三位医者・看護婦だそうです(→リンク)。 でも,軍事独裁政権時代,韓国の男の子たちは,大統領,軍人と答える子が多かったらしい。 私が日本で知り合った韓国人留学生の中にも「ぼくはいずれ大統領になる」と公言してはばからない青年がいました。 ここでは仮に,李君としておきましょう。 幼稚園児ではなく大学生の言うことですから . . . 本文を読む
私が青天の霹靂で韓国関連業務を命じられ,韓国語の勉強を始めたのは1990年秋のことでした。 手さぐりで独学を始めました。 昨今,韓流ブームで書店に行けば英語につぐ広いスペースを占めている韓国語コーナーですが,90年当時と比べるとまさに隔世の感があります。 そのころは,韓国語の学習書にはろくなものがなかった。 大学書林の古色蒼然とした『基礎朝鮮語』。 それ以外には,『入門』という言葉で読者を幻惑し . . . 本文を読む