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文化の終わり




娘が心待ちにしていた「Cars」を観てきた。


ロード・ショウ中につき、ネタバレになるので内容はともかく。

夏休みの昼間だというのに観客は10人程度...どういうこと?!


ブルージュ、わたしが来た当時は、この小さな街にも小さな映画館が4つはあった。
今ではロードショウが上演される館がひとつ、主にインディものが上映される館がひとつ残るのみ。
(ちなみにブルージュ郊外の高速道路の入り口付近に、チェーン経営の巨大映画館が建設中で、街の中に残るこの2件の命運もどうなることやら....)


映画館を観るということは「巨大資本が所有する複合的な大映画館」でか「家庭で楽しむ映画」かの二極に別れてしまった。
妙に教養のあるオーナーが、妙にこだわりのある映画ばかりを上映する、こぢんまりした映画館が消えて行くのは、まあ、まさに大量に生産して大量に消費する、現代(近代)文化そのもの、と言うところか。
街からひとクセもふたクセもある個性的なセレクト・ショップが消え、世界中どこに行っても同じものを廉価で売る大衆店が巷を侵略しているのと同じことか。
...味気ない。


わたしたちの地球も環境も人間性も、もうこのやり方(大量生産大量消費)ではやって行けないどん詰まりまで来ているような気がするのだが....


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