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Brugge Style
Belberry
以前ブルージュ在住だったおしゃれな友人から「Kortrijk(ブルージュから車で30分程、フランダース地方の街)の Belberryというジャム屋さんが東京ミッドタウンに出店した」という話を聞き、美味しい情報は日本から逆輸入されることも多いので、お天気もいいし、他に用事もあるしで、さっそく本店(<自慢)に行ってみた。
ところが...たよりに出かけたHP上の住所、ジャム工場の住所だった。
「ええっ?こんなところにジャム屋さんが?」と思うような荒野に、真新しい工場...対応をしてくれた男性に本店への地図を書いてもらい、いざ!
フラマン語の店名はVandererfven(そりゃBelberryという、ジャムについている呼称の方がかわいい)。
ジャム屋さんなどではなく、フランダース地方にはよくあるフツ~のグローサリーだった。
わたしは童話の中に出てくる「クマのジャム屋」のような、かわいらしい「ジャム屋さん」を想像していたのだが(笑)。
店頭には果物や野菜が並び、店内の冷蔵ケースにはハムやチーズ、壁際にマスタードやワインが並ぶ、という、決してこじゃれた店ではなく、近所のおばちゃんがサンダル履きで来るようなそんな店。
だから都合のいい解釈をすると、本当に本当にジャムが旨いから世に出たのである、という説得力はあるような気がした。
何十種類もあるクラシックなタイプのジャム、砂糖無添加のジャム、蜂蜜、ナッツのペースト、シロップなど迷いに迷って何点か求めてた。
特徴は100グラムのジャム中、55グラムがフルーツであるということ。
そして...さきほど。オレンジとライムのママレードを開封。
うわ~果実と皮がごろごろ入っていて、ジャムというよりフルーツの甘露煮?!ごろごろしているので早晩食べ尽くしてしまいそう...いやこれは大人向け。非常~においしい。大満足。
明日はフォアグラを用意して、赤タマネギを開けることにしよう。
ベルギーにはおいしいものがたくさんあるのにもかかわらず、売り手が消極的なことや、メディアで取り上げられてもフランスやオランダとひとくくりにされてしまう傾向もあって、住民としては残念に思っている。
しまった。どんないきさつがあって、こんな田舎町のこんな小さな食料品店(失礼)のオリジナルで世界制覇ビジネスを始めたのかは聞かなかった。
次回は質問したいです。
追記:オリジナル商品は他に、ドレッシングや酢、焼き菓子などがあった。
それから後日発覚したことだが、仕掛人は友人の友人であった。
本店の住所。こんなところまで出かける日本人はワタクシくらいだろうが。
Vandererfven Delicatessen
Doorniksewijk 74
8500 Kortrijk
tel:056 22 16 60
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