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ホ テ ル




週末、2日間ともにブラッセルで多忙を予定していたのでホテルに泊まった。


普段ブラッセルで遊ぶ時には友人宅に一宿一飯を求めることもあるが、娘が一緒の時は迷わずホテルへ。



ベルギーへ移住したての頃、「日本ではレディース・プランやエステ・プラン、スイートを借り切ってのパーティー、ホテルが売りにしている朝食などのためにわざわざ自宅から遠くないホテルに宿泊することがあるのだ」という話をしたら、ある親切な(笑)人から、ベルギーではそういう話をすると高級娼婦(わたしは椿姫か?!)かと誤解される恐れがあるからやめたほうがいい、と諭された。
う~む。ほんまかいな。


なるほど欧州の少なくとも地方都市では、友だちと週末に単にゼイタクをするためにホテルに宿泊する、などということはしないものである。ホテルとは「日帰りが不可能な遠い旅先でやむをえず宿泊する建物」なのだ。


欧州の正統的なホテル文化は、サービスを受ける側として官能的ともいえるほどのレべルではあるが、日本の都市アミューズメント・パーク型のホテル文化、これも一度味わうと止められないのである。この龍宮城を経験したことのない人に、タイやヒラメの舞い踊りを想像せよ、と言っても無理だろう。




土曜日は閉店時間まで娘の冬服とわたしの靴を見に行き、夕食は時間的になかなか行く機会のないラーメン屋(Moetさんって、ラーメンなんか食べるんですか?!と翌日言われた)、深夜には都会の夜景を眺め、朝は人が入れてくれたコーヒーをゆったりと飲んでから用事に取りかかることができた。
外は素晴らしき秋晴れ。


旅、の気分とはやはり移動距離とは関係ないもので、レディース・プランにも十分な理由があるものと思われる。


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