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Brugge Style
ムール貝、ベルギー料理
ベルギー料理で一番有名なのはムール貝の蒸したもの、だろうか。
時々「ムール貝のおいしいレストランを教えて下さい」と聞かれることがあるが、わたしにとってはムール貝は家で食べるものなので、全く知識がない(申し訳ありません、U様!)
いいレストラン、ご存知の方がいらっしゃったら、ぜひ教えて下さい。
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1人前1キロ用が6個。
ムール貝がオッケーな方がうちのお客人になった場合は「名物ムール貝」をお出しすることがある。準備も簡単だし。
そうしたら、まずこの鍋の存在を喜んでくれる。
鍋、安価なもので10ユーロくらい。お土産にいかが? Marcel Broodthaers の作品にもあるようにビジュアル的にもなかなかいいと思うのだが。
ムール貝にもいろいろあり、スーパーや魚屋で、キロ3ユーロほどのものから10ユーロくらいするものまで。
わたしも夫も身が大きいものよりも小さいものの方が好きなのでその観点で選ぶ。
基本の白ワイン蒸しは、香味野菜を炒め、よく洗ったムール貝をぶち込み、白ワインを好きなだけ加えて沸騰するまで待つ。
沸騰したら鍋の取っ手(4つありますよね!)をつかんで上下にふり、もう一煮立ち。火を止めて少し蒸らす。
ムール貝用のソース(容器に詰めて売られている。さもなければマヨネーズにマスタードとパセリ等を適当に混ぜる)を添え、必ず、必ず、必~ずフライドポテトとともに。
鍋の蓋は殻入れに使うべし。
「ムール貝を食べるのにはカトラリーは不要、ムールの貝殻をトングのように使って食べる」と言われることもあるようだが、地元民は貝殻トングを野暮とし、そんな食べ方はまずいたしませんね。フォークで食べます。
これ、なぜそのように言われるようになったのだろう...例の有名な、ほら、殺し屋みたいな名前のムール貝チェーン店が広めたのだろうか(言いがかり?失礼)。
香味野菜を炒める段階でカレー粉を加えてカレー風味、仕上がりにクリームを混ぜてクリーム仕立て、トマト缶を加えて、ビールで...などと好きなように調理すればいい。
うちの家庭の味は14ハーブだ。
香味野菜を炒める段階で、家庭にあるありとあらゆるハーブ、つまりバジルやタイム、ローズマリーやエストラゴンなどなどをバランスよく14種類以上炒めて香りを出し、白ワインなどの水分は一切加えず、そのまま蒸す(もともとスピノラというレストランのレシピ)。
子どもの頃からムール貝が大好物の夫の一番好きな味だ。義理の母も、レシピを教えろ(レシピなんかない)と言うほどの美味さ、とここには書いておこう。
ムール貝、おみおつけの具にしてもおいしいのです。ということは味噌仕立てもいけるのだろう。
試したことはないが、ガーリックバター醤油なんかも...ここではなかなか手に入らないあさりのつもりで料理すればいいのかも。
初めから終わりまで同じ味でお腹がいっぱいになる、という食事の仕方があまり好きではないので、わたし自身は好んでムール貝を料理するわけではない...でも友だちとわいわい言いながら食べるとあっというまに鍋の底が見え、っていうのはええもんなんですな。
日本の鍋のようなものか。
今夜は夫がラスベガスから帰宅する。好物を用意してやろうかな。
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