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夜中のホテルへ




週末、ロイヤルバレエを観た後ロンドンに泊まった。

事情で余ったロイヤルバレエのチケットが1枚あり、数週間前に観たばかりの演目だったし、いい席でもなかったのでためらったのだが、夫が部屋を取ってくれると言ったからそこからは迷わず。

「ロンドン近郊に引っ越したらロンドンで宿泊する機会は激減するだろう」というわたしの予想ははずれ、ベルギー時代よりもしょちゅう泊まっている。感覚としてはブルージュに住んでいてブラッセルに泊まる、神戸に住んでいて大阪に泊まるというグルーヴ。


独身の頃、わたしは外国ひとり旅も平気なクチで、ホテルに単独で泊まるのも大好きだった。高校生になるころには、父がよくホテルをとってくれたので、素地があったのかもしれない。
でも結婚し、子どもができ、1人で旅することは激減した。最近1人で旅したのはパリへくらいだったかも。


週末の夜、大都会の素敵なホテルのバアで心地よい手持ち無沙汰...というのを楽しもうと思っていたのに、公演が終了してコベント・ガーデンからレスター・スクエアまでそぞろ歩き、ゆっくりホテルに戻ったら23時。すっかり面倒臭くなり、さっさと寝床についてしまった。これではロマンスにつけ込まれるチャンスもないのである。高校生の頃憧れた夜のホテルでひとりくつろいですごす「大人」というのはこういう人種だったんですかな。

帰宅してから、出張で単独でホテルに宿泊することの多い夫に話したら、「ようこそ、大人の世界へ」と言われた。


これからはチケットを1枚「余らせ」て、時々ひとりロンドンを楽しむつもりだ。
翌日も朝から自分の好きなように過ごせるので満足。
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