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お家で pannekoek




パンナクック、複数形でパンナクックン...音もかわいらしい。
直訳するとパンケーキ、しかしアメリカのパンケーキよりもずっとずっと薄く、クレープの仲間(同類?)だ。
クレープと何が違うかと言えば...サイズが小さいことと、屋台では売られておらず、着席して食べることかな。
ベルギーではおそらく一番ポピュラーなおやつで、老若男女、これを嫌いだと言う人には出会ったことがない。


パンナクックを焼くにはそれ専用のフライパンがある。右写真のように普通のフライパンよりもだいぶ浅い。これがなければ焼けないわけではないが。

ベルギーから英国に引っ越した際、もちろんパンナクックのフライパンも持参した。しかしキッチンが電磁調理式コンロになり、それ用のフライパンを買わなくてはならなくなった。ベルギーで何度かキッチンショップ等を見に行ったのに、電磁調理式コンロ用のフライパンが見つからず...ネットで取り寄せようかと言っているうちに忘れてしまっていた。毎日必要なものでもないのでね。

とうとう先日、夫が、ベルギー人の家庭にこれがないなんて子供がかわいそう!だと言って買って来た。
なかってもええやん別に。うちには関西人の家にはくてはならないたこ焼き器があるねんから...



今週は娘が試験中でいつもより早く帰宅するのでパンナクックを毎日焼かされていると言う話をしたら、日本に本帰国した友人からレシピを教えるようリクエストがあったので、今日はそれを紹介したいと思う。

パンナクック 「ブルージュ・スタイル」(義理の母の手書きのレシピ本から教わったものを改良)
10枚から12枚分ほどの量

卵 2個
牛乳  400ml
砂糖 小さじ4
グレープシードオイル、オリーブオイルでも良い 小さじ2(オリーブオイルの香りは気にならない)
塩ひとつまみ
小麦粉 100g

卵を溶きほぐし、牛乳を加えて混ぜる。
砂糖、オリーブオイル、塩投入。
小麦粉をふるって入れて混ぜ、必ず液を濾す。

バターを薄く塗ったフライパンで強めの中火で薄く焼く。焦げたバターがパンナクック表面で縮緬(ちりめん)模様を描くと成功。

パンナクックを見ていると(食べていると)、洗練というのは単純な形をしている、と思う。
傘やミシンが究極の形ならパンナクックだって絶対にそうだ。「解剖台の上での、ミシンと雨傘と”パンナクック”の偶発的な出会いのように美しい」(ロートレアモン。””内はわたし)のだ。


家庭ではわたしは焼きたてそのままが好き。娘は黒砂糖や粉砂糖をかけるのが好き。
ティールームでは苺の大盛りが好きかな...
生クリームやバニラアイスクリーム添えも不変の大人気がある。
オランダはまた違ったトッピングが好まれ、甘いシロップが必須だとか。ベーコンなどを入れて焼いたものにも甘いシロップをかけるらしい。おいしそう!
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