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Brugge Style
emilia-romagna

前半はニュースで聞いていた通りの酷暑(日陰は涼しい)、後半はある日ボローニャで滝のような大雨が降り、気温がかなり落ちて過ごしやすくなった。
この地方の建物に多く設置されている優雅なポルティコ(写真右。ボローニャにて)のおかげで、大雨も太陽もうまく避けられたのもありがたかった。
今回訪れたイタリア北東部の街々の多くは、ガイドブックに載っていてもさらっと一行や半ページのみの記述だったり、世界遺産があるのにもかかわらず旅行のメイン・ロードから外れている場所が多かった。
もちろんローマやヴェネツィアの、常に何か美しいものを見ていなければ一分一秒損をするような衝動に常に突き動かされるのもいいのだが、ダラダラ何もせずに過ごすのも好きなのだ。

それでも、今は街道から外れていても、かつては栄華を誇ったであろう街の聖堂には、チマブーエやピサーノや、ミケランジャロまであったりし、小さな美術館はどこも宝石箱!
人もまばらでどこまでも時間旅行に浸れた...
もしも今後イタリアにアパートを一室所有できるような幸運に恵まれたら、絶対にこの辺の、例えばモデナかパルマあたりにぜひと夢を見てしまうようなところばかり(写真左はモデナ)。
特に日曜日の昼下がりの、最終戦争翌日の聖母の悲しみが顕れたような静けさといったら。
イタリア旅行中にボッタクラレただの、だまされただの、軽犯罪に巻き込まれただのという話はよく聞くが、このあたりの小都市ではそんな事故はあり得ない感じ。

ここらのパスタには水ではなく卵が使われるそう。また、ティラミスなどのデザートもクリームが他で食べるよりも黄色が強く、卵を多く使っているようだ。
わたしはパルメザンチーズと生ハムを乗せて焼いたボローニャ風カツレツをほとんど毎日食べた。揚げ物大好き。レストランによって味が全然違うのだ! と言い訳しつつ(写真右はフェラーラ。フェラーラでは「世界最古のお食事どころ」でも食べた)。
ところでイタリア男は20年30年ぐらい前は女と見たら、どーんな女にも、「こんにちは美人さん!」「君の美しさに心臓が止まったかと思った」とか声をかけては本人たちが一番楽しんでいたのに、これはグローバル化の一面なのだろうか、近頃はセクハラはほとんど言わなくなってるんですね!
まああからさまにじろじろ見てにっこりするのは止められないみたいですけどね...
フェミニストの騎士である娘にその話をしたら信じられないという顔をしていた。
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