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Brugge Style
lugansky
ニコライ・ルガンスキーのリサイタル、ロンドンのクイーン・エリザベス・ホールで。
Nikolai Lugansky piano
Debussy: Suite Bergamasque
2 Arabesques
Images, Set 2; L'isle Joyeuse
Scriabin: Sonata No.2 in G sharp minor, Op.19 (Sonata-fantasia)
Etude in C sharp, Op.8 No.1;
Etude in F sharp minor, Op.8 No.2
Etude in B, Op.8 No.4
Etude in B flat minor, Op.8 No.7
Etude in A flat, Op.8 No.8
Etude in D flat, Op.8 No.10
Etude in B flat minor, Op.8 No.11
Sonata No.3 in F sharp minor, Op.23
エチュード42-5が聴きたかった。
スタインウェイが小さく見え、ピアノの椅子は彼が座ると子供の椅子に座っているよう。
現代のピアノは(先日のアンドラーシュ・シフの19世紀のピアノとは対照的に!)ここまで音が出るのだ! というのがまず驚きだった。爆音どころではない。まるで別の楽器のよう...
天才スクリャービンはどれもとてもよかった。
先月、キーシンがスクリャービンのほとんど地球の瞑想のようなソナタ4番を演奏し、特に最近よく聞いているのもある。
アンコールの3曲目、ラフマニノフのプレリュードOp.23, No.7は、客席は半分くらい帰途につこうとしていたにも関わらずノリノリでほんとうに素晴らしかった(娘の十八番でもある。昨夜は娘と一緒だった)。ルガンスキーはこういうコテコテのを聴きたいです...
一方、プロはまた違った聴き方をするのかもしれないが、わたしのシロウト意見によると、ドビュッシーがまったく「フレンチ」ではなく、もんのすごく大ロシア的で、悪く言えば大味も大味、そんな弾き方をするならばドビュッシーじゃなくてもよかろうにという印象を受けた。
何か別の次元でも目指しているのだろうか? 即売会にもドビュッシーのCDしか置いてなかったし...わたしが聞くことのできない何かがそこにはあるのだろうか? あるなら知りたい、とても知りたい。
前半、演奏中に「間もなく開演です...電気機器のスイッチを...」という録音アナウンスが長々と流れ、一瞬どうなるかと会場がどよめいたほどだった。
もうひとつどうでもいいことだが、彼に限らないがホワイト・タイを着用する場合は、当時のようにコルセットでウエストを締めた方がやっぱり格好がいいな...音楽家の演奏には全く関係がないけど。
(写真は全く関係のない、先日ミラノのブレラ絵画館で撮影したもの。すんごい大きな手! と感嘆したので...)
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