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Brugge Style
ヴァイオレットのシシィのタルト
ピエール・エルメのお菓子の本『イスパハン』は不思議な魔法の本である。
最初、素人にとっては見て楽しむだけの美しい本かなと思わせ、次に能力の限界を忘れさせ、どんどん作りたくさせる。
実に教育的な本なのである。
今回はモエ大好物、英国では今が盛りのフレッシュなブルーベリーをとにかく大量に使うことをテーマに、イスパハンのタルトのフランボワーズとライチをブルーベリーに置き換え、紫色のヴァイオレットのタルトを作ってみた。
お菓子は分量の指定通りに作るのが定石だが、応用するのは醍醐味でもある。
このタルトのレシピ、『イスパハン』本の中では大サービス、超簡単な部類!
タルト生地を焼いてから、クレームダマンドにフルーツを仕込んでさらに焼き、フレッシュなフルーツを仕上げにする、いわゆる普通のタルトです。
美味しいなあと手前味噌。
こういう焼き菓子大好き。
紫色なので薔薇のシロップは菫(すみれ)のシロップに変えた。
菫の花飾りは、毎年1月に食べる公現祭のタルトから出てきた瀬戸物のフェーヴ。
オーストリア=ハンガリー帝国の皇妃エリーザベトは菫のお菓子がお気に入りだったそうだ。
次回は菫のタルトももっとインペリアル・スタイルに飾ってみよう...シシィが好きそう! ってな感じに。
去年オーストリアで食べた菫のソルベには彼女の名前が冠されていて、おいしかった...
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