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Brugge Style
「ルタバガの冬」とはなんぞや
普段からオーガニックの肉などを産地直送で買っている。
英国での、対新型コロナウイルス隔離生活も間もなく7週間目、好奇心から野菜も送ってもらうことにした(夫が)。
届いたダンボールを開けてみたら
じゃがいも3キロ (うちは三人家族でしかもじゃがいもはそんなに食べない。どうするの...ベルギーでもじゃがいもが余り、消費促進働されているそうだ)
にんじん
紫キャベツ
バターナッツ
玉ねぎ
ビーツ
ブロッコリー
葉物は入ってないのね...
ターニップ...
ターニップが出てきた時点で、ため息が出る。
なぜならわたし自身が食べ慣れていないため、料理法に困り、消費せねばという圧が結構なストレスになるからだ。
主に肉をローストするときの付け合わせか、マッシュにしてクリームやバターと合わせる方法くらいにしか思いつかない。
そして今回、見たこともない野菜が。
それが上の写真、ルタバガだ。英語でSwede(スゥィード)という。
考えただけでめんどうくさく、壁に向かって力まかせに投げそうになった...
ネットで調べたら北欧ではグラタンやスープにして食べるそうである。
無理やり、北欧キッチン、おしゃれやん! と思う。
しかし、日本の友達とチャットで話していたら、彼らのところにはふるさと納税で、米、佐賀牛、蒲焼き、ビール、てっさ、てっちりなどなどが届くそうである...
ルタバガは、第一次大戦後ヨーロッパの食糧難を救った(それが「ルタバガの冬」)野菜だそうで、「他の食物が底をついたあと最後に食べるものとされ、食物としては不評だった」(ウィキペディアより)。
しかも日本では「明治時代初期に他の作物と共に北海道に導入されたが、在来種のカブに味が劣ることから普及せず、飼料用などにとどまった」(ウィキペディアより)。
たまたま昨夜はビーフシチューだったので、つけあわせとして、マッシュしてクリームとバターを合わせ、白味噌を隠し味にしてコクを出し、グラタンにした。ビバ白味噌!
切れば中身はうすいオレンジ色。
質感はスカスカの大根のようで水に浮く。スカスカなのでかぶ漬けなどにはできなさそう。
においはラディッシュに似ている。マッシュしてバターとクリームと白味噌を加え、塩胡椒し、パン粉とパルメザンチーズをかけて焼く。
スコットランドのハギスに合わせて食されるのがこのルダバガということで、そういえば何か食べたことがあるような味...
じゃがいもと大根、かぶを半々に混ぜてマッシュポテトを作ったらこんな感じになると言えばいいかな? 全然悪くはないし、ビーフシチューにも合うが、わたしは食べ慣れないので、今後わざわざ食べるものではないかなと思った。
夫は好きな味だと言った。
今後、もし食糧難が来たら、こんな贅沢は言ってはいられないのだが。
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