4日目の朝のご法話。
ほとけさまのお名前の話から。
あみださまの前のお名前は?
「シッタルダ」「せじざいおうぶつ」…
うーん、間違ってるとはいえ、子どもらからこういう答えが返ってくるのはすごい。
いろんな法話や、ビデオ・スライドを一生懸命聞いてくれてるんだねぇ。
(大学生にっても「あみださま」と「おしゃかさま」の違いがわからない人もいるからねぇ)
ということで「ほうぞうぼさつ」が答え。
では、「おしゃかさま」の前の名前は…
こちらは、王子としてじゃなく、王子に生まれる前の前生のお名前。
それは「シビ王」
そして「シビ王 と はと と たか」のおはなしをしてくださいました。
(ジャータカ物語)
おなかをすかせた「たか」から「はと」のいのちを救うために、はとと同じだけの肉を「たか」に与えようと言うお話。
はとの大きさと同じだけの肉を秤に乗せてもはととつりあわない。
どんどん他の部分の肉を切り落とし秤に乗せても駄目。
その身(いのち)を全部投げ出して、はじめて秤がつりあう
肉の塊としての量を同じと見るのじゃなく、「ひとつのいのち」としてみるとき、はと一匹と人間ひとりは等しい。
そのあと、種をまくとそこから芽が出る。
ひまわりの種にはひまわりが、アサガオの種にはアサガオが。
ひまわりの種にアサガオの芽はでない。
そう、「因果の道理」のお話。
”わたし”はいのちをいただいて生かされているのだから、いただいたいのちと同じだけのお返しをしなければいけないということ…
この日も「わたしはどういう存在なのか」ということを徹底的に教えてくださいます。
担当のK先生のゆっくりとした、それでいて力強い声でのお話。
その”間”が、こどもたちにいい緊張感を与えていて、のめりこむように聞いていました。
先生の「わたしの聞かせていただいたもの」が確かに伝わっていったと思います。