生涯学習の部屋

資格取得数238。6つの修士と18の学士と2つの短期大学士。MBAサラリーマンの生きがい発見生涯学習奮闘記。

いっせんだい

2014年11月13日 22時23分44秒 | 読書
その昔、そう、子どものころにはやった?ナゾナゾに「北海道から500台、鹿児島から500台の車が、お互い、南に、北に走った場合、どこで遭遇するでしょう」というものがあった。

賢明な読者の方々なら、簡単なナゾナゾである。間違っても、「大阪」とか「名古屋」とか言ってはならない。

答えは・・・「仙台」である。500台+500台=1000台だからという、取るに足らないナゾナゾ。

なら、タイトルの「いっせんだい」とは「一千台」なのか?いや、違う。漢字で書くと「一闡提」である。最近、中国仏教やら仏教史などでよく出てくる言葉なので、ひそかな「マイブーム」となっている。

『仏性とはなにか『涅槃経』を解き明かす』という本では、「仏教内では悪人の代名詞として使われていて、極悪人という人物である」(p.185)とされている。中国仏教で三階教を学習していたときも、「一闡提」というキーワードがでてきた。あるいは、『大般涅槃経』では、「信心をもたない者」「よい方便をみずからのものにできない者」「精進を持続できない者」「記憶を維持できない者」「注意をもたない者」「智慧をもたない者」「無常の善を持たない者」(前掲書pp.186-187)と言った、まあ、ひどい言われようである。

で、一闡提は救われるかというのが、よく問題として取り上げられる。一闡提は悟りを得ることはできないとされる。要は救われないということである。あらゆる衆生は救われるのではと思っても、一闡提は救われない。しかし、もし、その一闡提が少しでも仏法を信じるこころを起こしたなら・・・そう、その瞬間から、一闡提は一闡提ではなくなるのである。だから、本来救われるはずがない一闡提であったとしても、例えば「重罪を犯す者でも、重罪を消したら、その時、ブッダになることができる」(前掲書p.191)のである。

きっと、この「一闡提」という言葉も、仏教学を学ばなければ、知らずに死を迎えていたかもしれない。本当に、学びは奥が深く、際限を知らぬものといえる。人並みに語ることさえおこがましく、己の知識の浅はかさを嘆くのである。
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またもや・・・

2014年11月13日 21時29分38秒 | その他
本日の日経新聞朝刊13面の記事。

またもや、ドワンゴが・・・16年春採用においても受験料を取るというのである。しかも、金額アップ!15年春は2,525円だったのが、16年春は3,000円!一体、何を考えているのやら。。。

既にドワンゴは厚生労働省から「受験料制度を続けないよう」行政指導を受けている。厚生労働省は職業安定法が禁止する「労働者募集における報酬受領に当たる」として指摘したのだが、「職業安定法なんか、くそくらえ!」ってことなのだろう。

15年春入社の応募は前年比6割減ったが、「意欲の高い人が集まり、期待通りの成果が上がった」ということで、金額アップで継続するそうだ。

前回の2,525円は主力サービス「ニコニコ動画」をもじっての金額設定であったが、受験料は経費であることを主張するため、実費を6,000円と設定し、その半額を手数料として応募者から徴収する。

しかし、その実費6,000円という根拠は何なのだろう?その根拠が証明されない限り、本当は1,000円もかかっていなのに、2,000円ピンハネしている=違法行為と認定される恐れもあるのである。なんせ、採用した人材にかかる費用は、必要経費であり、それを含めて均等割りしているというのなら、本当に理解に苦しむ(もし、採用された人には、裏で受験料を返金しているなら許して欲しい)。

そもそも、ドワンゴは自社HPにて、コンプライアンスポリシーを公表している。そのしょっぱなの項目が「1.社会の一員としてルールを守った行動をします」である。そして、「1.ビジネスに際して法律及び社会規範を遵守して、公正な取引を行います。」としているのである。

で、厚生労働省の違法疑惑の指摘に対し、更に金額を上げるという対応・・・採用において、応募者から手数料を取ること自体、社会のルールを大きく逸脱している上に、当局が指摘した社会規範を無視するとは・・・

無論、このようなドワンゴの行動を賞賛する人もいるかもしれないが、キャリア研究者を続ける私の個人的立場として、とてもじゃないけど支持できない。だから、あくまで私個人として、気付く範囲で、ドワンゴのサービスにかかわらないようにしたいと思っている。
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キャリア形成雇用保険で

2014年11月13日 21時19分53秒 | その他
昨日の日経新聞朝刊22面の記事。

10月から教育訓練給付金が拡充され、最大で48万円の給付を受けれるようになったそうだ。従来の「最大10万円」と比べると圧倒的に拡充したといえる。

この「専門実践教育訓練給付金」であるが、支給額は費用の40%で年間上限32万円とされ、在職中に資格を修得すれば、あるいは離職者は1年以内に就職すれば費用の60%で、上限48万円にアップする!

2014年10月からの対象講座は16講座であるが、2015年4月からは863講座に拡大する。

しかし、この制度の難点は・・・受講1ヶ月前までにハローワークでキャリア・コンサルティングを受けなければならないこと。これは、在職中の労働者には大変やっかいなハードルである。仕事を休まないと受講できないのでは・・・と危惧している。

それに、どこにこの財源があるのだろう?給付する資金だけでなく、キャリアコンサルタントを雇用するコストも必要なのだから。

当面、静観することしかできないのだが、今までも、何度も変更されているので、慣れっこの気持ちもなきにしもあらずである。
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