来年度の産業能率大学の学生募集要項を取り寄せたところ「MBA基礎コース」が新設されていた!
「日本福祉大学」や「東北福祉大学」、あるいは「星槎大学」といった通信制大学が4年次編入を許容している。で、この「MBA基礎コース」は4年次編入なのである。私が常々思っていたことが、いとも簡単に出来ているではないか!4年次編入は「要件を満たした退学者」だけしか許されていなかった制度だったのに、産能も「やればできるじゃん!」と「一瞬」歓迎してしまったのだが・・・
「不可解極まりなし」・・・なのである。
4年次編入学が可能な「MBA基礎コース」を精査してみたのだが、きっと、私が感じる違和感を理解していただけるであろう・・・
1.何故、『本学大学院「経営管理コース(MBA)」をめざす大学既卒者のため』と限定するのか?
本学大学院経営管理コース(MBA)の募集人員って何人か知ってます?この経営管理コースを目指すためだけに、通信制大学に一つのコースが出来てしまうくらいなのだから、「300人ぐらい?」とか思ってしまいません?実は、たったの50名。しかも、この「MBA基礎コース」が対象としていない「大学院税務マネジメントコース」と合算で50名なのです。
そもそも、私が産能を卒業したときも、少なからぬ同期が「立教大学大学院」とか「明治大学大学院」とか「日本大学大学院」とか「多摩大学大学院」とか「グロービス大学大学院」とか・・・産能以外のMBAコースに進学しました。
なら、「将来、MBAを目指す方のため」でいいんじゃないの?そう考えるのは私だけでしょうか。
2.何故、「大学の経済学関係学部の卒業者」と限定するのか?
本学大学院経営管理コース(MBA)で開講されている講座について「経済学」とついている科目が何科目あるか知ってます?「MBA基礎コース」の受講を「経済学関係学部」に限定するくらいだから、10科目ぐらいは開講されていると思ってしまいません?実は、なんと0科目。普通、「MBAコース」を標榜するなら、選択科目でもいいから1科目ぐらいは経済関連科目を入れておくべきなのですが、本学は0科目となっております。無論、科目によっては、経済学的な要素もあるでしょうが、やはり、経営系の科目に特化しているのが本学の特徴であり、強みといえます。
なら、そもそも、「経済学関係学部」と限定する必要はないのではないか?そう考えるのは私だけでしょうか。
3.何故、経済学と関係なさそうな学科にも入学資格があるのか?
「経済学関係の学部(経営学部・商学部を含む)を卒業した方」限定なのに、対象学科の一覧表を見ると「アジア太平洋学」とか、「情報学」とか「システム情報」とか一見、「本当に経済学?」と見紛うものが入っている一方「商学」はあるのに、「経済学」「経営学」が入っていない・・・私は「経済学部経済学科」の卒業生なのだが、一覧表上では、一例にすら挙げられていないのである。何なんだ、この残念・無念過ぎるモヤモヤとした気持ちは・・・
200近いリストアップをした割に、「大学評価・学位授与機構から学士の学位を授与された方で経済学関係の学位をお持ちの方はご相談ください」とされている。機構の学位なんて、限定されているのだから、どの学位が該当するのか(例えば「経済学」「経営学」「商学」といった感じ)リストアップして欲しいな・・・
4.「MBA基礎コース」と「1~4年次再入学」との関係が不整合?
例えば、産能を一度卒業している私の場合、「MBA基礎コース」に4年次編入すると、94単位認定される上、科目履修生として別途履修した科目も10単位まで認定される。つまり、卒業に必要な124単位に対し、MAX104単位認定していただけるのである。しかし、卒業生の再入学が適用されてしまった場合、3年次編入しかできない上に、科目履修生の単位の認定はゼロで、MAX62単位しか認定されないのである。まだ確認はしていないが、以前、相談会に行った際、卒業生は再入学しかダメ(当時でも、他大学卒業生として3年次編入した方が認定単位数は30単位も上回った)といわれた経験があるため、卒業生が不利益を蒙る恐れがあるのである。当然、再入学でも、卒業生の4年次編入と科目履修生での単位認定をすべきではないか?
まだまだ、色々、「おかしいな・・・」と思うことはあるのだが、些細なことで批判めいたことを10も、20も並べると、愛する母校への反逆者の烙印を押されかねないので、この程度に留めておきたい。
正直、産能が4年次編入を認めたこと自体、画期的な改革であり、高く評価すべきことなのである。しかし、本学大学院に限定した瞬間から、「身内に都合のいい改革」に見えてしまい残念な気がして仕方がない。本学通教から、他大学大学院へ進学したものは無数であり、それを産能は誇るべきであり、むしろ、他大学大学院がやっていないから、本学がMBAの準備課程をを広く提供するといったものにすればいい。
いまこそ、建学の精神を思い出すべきなのである。
>本学建学の精神は
>マネジメントの思想と理念をきわめ
>これを実践の場に移しうる能力を涵養し
>もって全人類に幸福と繁栄をもたらす人材を
>育成することにある
>時流におぼれず 慣習にとらわれず
>独断を排し 常に真実を求めつづける人間こそ
>本学の求めるものである
>この見地に立って 本学は単なる学術の
>修得のみに終らず 広く世界に目を向け
>ほかの意見を尊重し 自分をいつわらない
>誠実な人格の形成に努力する
そう、本学は「本学大学院MBAコースに進学する人材」を育成するのではなく、「全人類に幸福と繁栄をもたらす人材を育成することにある」のである。なら、本学の教育を受けて、各大学の大学院MBAコースに進学する人材を育成する方が建学の精神に合致するのではないだろうか?
また、進学の前提のためのMBA基礎としての教育を行うのなら、別に「範囲が曖昧で広域となる経済学関係大卒」でなくてもいいではないか。文学部でも、農学部でも、産能が1年間プレ教育を行うことで、基礎知識の吸収は可能だろう。たとえ経済学部を卒業していたとしても、それが10年も20年も前なら、卒業したときの知識を維持し続けることは所詮無理なのだから。あるいは、公平に、どの学部を出ていたとしても、経済や経営関係の単位を○単位履修していることを条件にすればよい。なら「アジア太平洋学科」であろうと、「システム情報学科」であろうと、経済関係を学んでいたなら許容する根拠となりえる。
あと、短大卒業していても3年次編入じゃなくて、1年次編入できるのだから、卒業生でも、新たな4年次編入コースに入学を認めるべきだろう。ひょっとしたら、入学できるのかもしれないのだが、なら、その旨、明記してもいいだろう。少なくとも、再入学のページには、卒業生が対象である旨明記されているのだから。それが不可なら、卒業生再入学でも4年次編入を可能として欲しい。
一度卒業した者は他学生と同様には考えられないという制度もあるのかもしれない。しかし、あくまで私は「産能大学」で「学士(経営情報学)」を取得したのであり、現在では大学名も「産業能率大学」と変更になったし、学位も「学士(マネジメント)」と全く別物となってしまった。これだけ大幅に変更しておきながら、「あなたは卒業生ですから、より不利益のあるコースしか選択できません」というのはどうだろう。以前参加した説明会では、「卒業生のためを思って認定しないのです」と、理解不能な訳のわからぬ説明をされた。卒業生で、再度、学びなおそうというモチベーションがある方に対し、少ない単位で卒業できる制度なんて失礼でしょというのだからやりきれない・・・卒業生でも、留年リスクを限りなく小さくしたい気持ちに変わりないのだ。勝手にこちらのモチベーションを解釈しないでほしい、ということで、産能の学生を1年間回避したこともあったな・・・
毎年コロコロと、なんらか変更が行われている本学通教制度。変更前に、学生の立場で誰かに精査してもらうとか、考えつかないのかしら・・・
以下、本学大学院で開講されている科目です(ご参考)。
「日本福祉大学」や「東北福祉大学」、あるいは「星槎大学」といった通信制大学が4年次編入を許容している。で、この「MBA基礎コース」は4年次編入なのである。私が常々思っていたことが、いとも簡単に出来ているではないか!4年次編入は「要件を満たした退学者」だけしか許されていなかった制度だったのに、産能も「やればできるじゃん!」と「一瞬」歓迎してしまったのだが・・・
「不可解極まりなし」・・・なのである。
4年次編入学が可能な「MBA基礎コース」を精査してみたのだが、きっと、私が感じる違和感を理解していただけるであろう・・・
1.何故、『本学大学院「経営管理コース(MBA)」をめざす大学既卒者のため』と限定するのか?
本学大学院経営管理コース(MBA)の募集人員って何人か知ってます?この経営管理コースを目指すためだけに、通信制大学に一つのコースが出来てしまうくらいなのだから、「300人ぐらい?」とか思ってしまいません?実は、たったの50名。しかも、この「MBA基礎コース」が対象としていない「大学院税務マネジメントコース」と合算で50名なのです。
そもそも、私が産能を卒業したときも、少なからぬ同期が「立教大学大学院」とか「明治大学大学院」とか「日本大学大学院」とか「多摩大学大学院」とか「グロービス大学大学院」とか・・・産能以外のMBAコースに進学しました。
なら、「将来、MBAを目指す方のため」でいいんじゃないの?そう考えるのは私だけでしょうか。
2.何故、「大学の経済学関係学部の卒業者」と限定するのか?
本学大学院経営管理コース(MBA)で開講されている講座について「経済学」とついている科目が何科目あるか知ってます?「MBA基礎コース」の受講を「経済学関係学部」に限定するくらいだから、10科目ぐらいは開講されていると思ってしまいません?実は、なんと0科目。普通、「MBAコース」を標榜するなら、選択科目でもいいから1科目ぐらいは経済関連科目を入れておくべきなのですが、本学は0科目となっております。無論、科目によっては、経済学的な要素もあるでしょうが、やはり、経営系の科目に特化しているのが本学の特徴であり、強みといえます。
なら、そもそも、「経済学関係学部」と限定する必要はないのではないか?そう考えるのは私だけでしょうか。
3.何故、経済学と関係なさそうな学科にも入学資格があるのか?
「経済学関係の学部(経営学部・商学部を含む)を卒業した方」限定なのに、対象学科の一覧表を見ると「アジア太平洋学」とか、「情報学」とか「システム情報」とか一見、「本当に経済学?」と見紛うものが入っている一方「商学」はあるのに、「経済学」「経営学」が入っていない・・・私は「経済学部経済学科」の卒業生なのだが、一覧表上では、一例にすら挙げられていないのである。何なんだ、この残念・無念過ぎるモヤモヤとした気持ちは・・・
200近いリストアップをした割に、「大学評価・学位授与機構から学士の学位を授与された方で経済学関係の学位をお持ちの方はご相談ください」とされている。機構の学位なんて、限定されているのだから、どの学位が該当するのか(例えば「経済学」「経営学」「商学」といった感じ)リストアップして欲しいな・・・
4.「MBA基礎コース」と「1~4年次再入学」との関係が不整合?
例えば、産能を一度卒業している私の場合、「MBA基礎コース」に4年次編入すると、94単位認定される上、科目履修生として別途履修した科目も10単位まで認定される。つまり、卒業に必要な124単位に対し、MAX104単位認定していただけるのである。しかし、卒業生の再入学が適用されてしまった場合、3年次編入しかできない上に、科目履修生の単位の認定はゼロで、MAX62単位しか認定されないのである。まだ確認はしていないが、以前、相談会に行った際、卒業生は再入学しかダメ(当時でも、他大学卒業生として3年次編入した方が認定単位数は30単位も上回った)といわれた経験があるため、卒業生が不利益を蒙る恐れがあるのである。当然、再入学でも、卒業生の4年次編入と科目履修生での単位認定をすべきではないか?
まだまだ、色々、「おかしいな・・・」と思うことはあるのだが、些細なことで批判めいたことを10も、20も並べると、愛する母校への反逆者の烙印を押されかねないので、この程度に留めておきたい。
正直、産能が4年次編入を認めたこと自体、画期的な改革であり、高く評価すべきことなのである。しかし、本学大学院に限定した瞬間から、「身内に都合のいい改革」に見えてしまい残念な気がして仕方がない。本学通教から、他大学大学院へ進学したものは無数であり、それを産能は誇るべきであり、むしろ、他大学大学院がやっていないから、本学がMBAの準備課程をを広く提供するといったものにすればいい。
いまこそ、建学の精神を思い出すべきなのである。
>本学建学の精神は
>マネジメントの思想と理念をきわめ
>これを実践の場に移しうる能力を涵養し
>もって全人類に幸福と繁栄をもたらす人材を
>育成することにある
>時流におぼれず 慣習にとらわれず
>独断を排し 常に真実を求めつづける人間こそ
>本学の求めるものである
>この見地に立って 本学は単なる学術の
>修得のみに終らず 広く世界に目を向け
>ほかの意見を尊重し 自分をいつわらない
>誠実な人格の形成に努力する
そう、本学は「本学大学院MBAコースに進学する人材」を育成するのではなく、「全人類に幸福と繁栄をもたらす人材を育成することにある」のである。なら、本学の教育を受けて、各大学の大学院MBAコースに進学する人材を育成する方が建学の精神に合致するのではないだろうか?
また、進学の前提のためのMBA基礎としての教育を行うのなら、別に「範囲が曖昧で広域となる経済学関係大卒」でなくてもいいではないか。文学部でも、農学部でも、産能が1年間プレ教育を行うことで、基礎知識の吸収は可能だろう。たとえ経済学部を卒業していたとしても、それが10年も20年も前なら、卒業したときの知識を維持し続けることは所詮無理なのだから。あるいは、公平に、どの学部を出ていたとしても、経済や経営関係の単位を○単位履修していることを条件にすればよい。なら「アジア太平洋学科」であろうと、「システム情報学科」であろうと、経済関係を学んでいたなら許容する根拠となりえる。
あと、短大卒業していても3年次編入じゃなくて、1年次編入できるのだから、卒業生でも、新たな4年次編入コースに入学を認めるべきだろう。ひょっとしたら、入学できるのかもしれないのだが、なら、その旨、明記してもいいだろう。少なくとも、再入学のページには、卒業生が対象である旨明記されているのだから。それが不可なら、卒業生再入学でも4年次編入を可能として欲しい。
一度卒業した者は他学生と同様には考えられないという制度もあるのかもしれない。しかし、あくまで私は「産能大学」で「学士(経営情報学)」を取得したのであり、現在では大学名も「産業能率大学」と変更になったし、学位も「学士(マネジメント)」と全く別物となってしまった。これだけ大幅に変更しておきながら、「あなたは卒業生ですから、より不利益のあるコースしか選択できません」というのはどうだろう。以前参加した説明会では、「卒業生のためを思って認定しないのです」と、理解不能な訳のわからぬ説明をされた。卒業生で、再度、学びなおそうというモチベーションがある方に対し、少ない単位で卒業できる制度なんて失礼でしょというのだからやりきれない・・・卒業生でも、留年リスクを限りなく小さくしたい気持ちに変わりないのだ。勝手にこちらのモチベーションを解釈しないでほしい、ということで、産能の学生を1年間回避したこともあったな・・・
毎年コロコロと、なんらか変更が行われている本学通教制度。変更前に、学生の立場で誰かに精査してもらうとか、考えつかないのかしら・・・
以下、本学大学院で開講されている科目です(ご参考)。