5月31日まで延長となった緊急事態宣言。
ここにきて、「緊急事態宣言自体必要なかった」という過激なコメントをする人も出てきた。無論、「後出しジャンケン」であり、そういうコメントは緊急事態宣言を出す前に言うべきである。
というか、そもそも多くの国民が「政府、早く行動を起こせ!」と言ったので、遅ばせながらというか、しぶしぶというか、緊急事態宣言が出された。出した以上、劇的な改善が確認できなければ解除できないというのは誰にでもわかる。
そして、その緊急事態宣言を出した政治家を選んだのが我々国民である以上、多数決には従うべきである。どうしてもイヤなら、宣言が出される前に行動を起こし、政治家をリコールするなり、反対運動を起こすべきである。それもしないのに、この時期、後付けで「緊急事態宣言はそもそも不要」って、、、
「表現の自由」がある以上、言うのは勝手だだが、私を含め、自粛を余儀なくされている人々にとって、その行動自体を「否定」する言動は、現在の自粛生活を愚弄されているみたいで不愉快極まりない。私のように、最低限の政府のお願いは守っているものの、「出勤し」「外食をしている」いわるゆ「ライト自粛者」である者でも不愉快なのだ。ましてや、「一切の外出を自制しているハード自粛者」にとってみれば、「お前の行動自体、無価値なんだよ!」って言われているのも同じで、尊ぶべき高邁な自制心をないがしろにされたに等しいだろう。
この、緊急事態宣言は不要と発言をする人々は、崩壊寸前の医療現場をどう思っているのだろう?休日返上、過酷な毎日、命を失いかねない高リスクの現場で働かざるを得ない方々を前にしても「緊急事態宣言は不要」と言えるのだろうか。
医療現場の善意に助けられて、今の日本は、コロナの危機とギリギリのところで戦っている。医療現場の方々も労働者。残業もしたくないし、休みも取得できるはず。それを強いて我慢いただき働いていただいています。あるいは、ここで「ストライキ」や「ボイコット」、「集団退社」もやろうと思えばできるはずですが、コロナ危機の拡大防止のために献身的に働いていただいているのです。
それを・・・医療崩壊を回避するための緊急事態宣言で、それなりに効果はあったはずなのに、そもそも不必要って、どういう考えなのか?このような発言をする人と同じ価値観の人が、緊急事態宣言にもかかわらず外出し、コロナをばらまいたのではないのか?「緊急事態宣言を出さなくても自発的に自粛する」といった発言もあったが、緊急事態宣言を出しても全員が自粛していないんだから、勝手な仮定論で「自発的に自粛する」といった夢物語を語るべきではなかろう。