「オリエンテーションの内容は修士合格者のみで共有すべきでペラペラと外部に漏らすな」という考え方もあるのでしょうが、やはり、これから大学院を目指す方々の一助になるやもしれないので、差支えのない範囲ではお伝えしたいと思っております。
各先生の自己紹介兼貴重なお言葉の端々に気にかかる言葉が。「コロナの影響からか、休学する学生が多い」とか「休学と退学が1名ずつ」とか残念なご報告が。
岩永学長先生がビデオで「本学は修了しやすい大学院」という感じのコメントをなされていました。それは、「学修内容が易くて修了しやすい」というわけではなく、多忙な社会人が学んでいくうえで、非常に配慮されていて、学ぶチャンスや仕組みが構築されているという意味で修了しやすいということなのですが、その本学でもドロップアウトしてしまうというのは、コロナ恐るべしってことでしょうか。もちろん、コロナに感染して休学・退学ではなく、仕事に多大な影響が出たりして無念のリタイアに繋がっているようです。
ただ、本当に指導にあたる先生は心優しい先生なので「休学や退学が続くと、私の指導が至らなかったのではないかと反省してしまう」とおっしゃられていました。このこと、私、
以前、ブログで書いていましたよね?実際、先生から聞かされると身につまされる思いです。
あと、「コロナのせいでテーマを変えざるを得ない学生もいる」という話がありました。そりゃ、研究計画書を書いた段階のプロジェクトがコロナで挫折するかもしれないし。コロナの影響で仕事が変わったって人もいますし。それ以前に、とある先生が「私のゼミでは150人以上修了していますが90%以上、大幅にテーマを変えている。テーマ変更は非常によくあるケースなのです。」と発言されていました。そう、コロナの影響関係なく、昔っから、テーマは変わっているのです。
でも、指導教官の守備範囲を超えるようなテーマ改変は厳しいようで。そのレベルの変更は指導教官の変更を伴うため、先生の一存では対応できないそうです。しかし、そこまで変更するなら、「研究テーマも審査の対象で入試を合格」しているのだから、ある意味、合格の大前提を覆しているわけなので、「変更できません」って言われても仕方ないと思うのですが。
そして「修士論文は400字×100枚=4万字程度」との話がありました。「読み手の立場に立って書いてくださいね」とも。当然と言えば当然なのですが、書くことに夢中で、配慮できない人って多いですから。
加えて「先行研究がない修士論文はありえない」って厳しいお言葉が。そりゃそうなんだけど、「機構の学位」とか「ビジネスキャリア」とかニッチな学位や資格を研究テーマにすると、ピンポイントに適合する先行研究ってみつからないんだよな~困った。次回のゼミではその点を発表しないといけないのに・・・
教務の方からの情報では、今年度修了生257人中2019年度入学者は204人で79%、社会経営科学プログラムに限定すると29人中26人で89%が修了していますとのこと。ここで、先の記事で「理知的でスマート」といった先生が厳しいツッコミ。「その計算式は間違っている!知りたいのはそんな情報ではなくて、入学者に対する修了者の割合でしょ!」って。その通り。休学者や退学者を除いた結果の数値は意味がない。医師国家試験で、そもそもダメな人は受験見送りっていうのと同じ。加えて、「2年で修了している人の中には、修士選科生等で単位を事前に取得している人も多い」とのコメントもありました。
それと、「学部で学ぶべきことを学んでこなかった人が苦労している」との発言がありました。そりゃそうだろう。というか、総じて高齢な方が多いので、久しぶりの学習が、学部を飛び越して大学院って、結構、チャレンジングなことだと思うのですが。私も、産能の大学院に入学する前に、大学を卒業しましたから。
でも、思うのですが、例えば、ゼミの同期に「大学院で経営学を学ぶのですが出身は法学部です」って方が2名もいましたが、経営学部出身でも、やってたことが会計学とか商学関係なら、人的資源管理のゼミでは、あまり意味がないんじゃないかってこと。くれぐれも間違ってはいけないことは、大学院で修士論文を書く上でのテーマって、滅茶苦茶ニッチなものなんだから、それを学部時代からやっている人はそうそういないってこと。ましてや、学部と院が学問的にも時系列的にも直結していないんだから、そんな些末なことを心配する必要はありません。むしろ、先生の言いたかったのは「大学時代、トコロテン式に卒業してしまった、学ぶ経験や、学んだ実績の乏しい人、ノートはコピー、出席は代返、大学での学びを手抜きを極めることで逃れてきた人は苦労する」ってことじゃないかな。。。。
最期に、会計学の先生が「一番モチベーションが上がっているところと思いますが・・・」と話しておられましたが、私は、今が一番、モチベーションが下がっているところ。まだ、ゼミの発表がある5月9日まで時間があるし。でも、ここでモチベーションが最高だとすると、これからの地獄は潜り抜けられんし。これから、どんどん厳しくなってくるし、M2の6~11月あたりがピークって感じがするのですが、そこにモチベMAXをぶつけてこないとのりきれません。
修士課程も6回目ともなると、修了までの流れがおおよそわかってしまいます。私の悪い癖で、この時期、まったり、のんびりしてしまうので、後寄せで苦しむのですが、修士課程初回の人は、「今何をすればいいのか?」とわかっていない人も多いんじゃないかな・・・非常にまずいのは、そのわからないことをわからないままにしておくこと。
まずは、頂いた資料や、メールや案内、その他HPに書かれていることをじっくり読み込む。そして、ガントチャートでも、メモでもなんでもいいから、「何を」「いつまでに」やるかを書き込む。特に、先生方が何度も注意したことを頭に叩き込む。「絶対、研究レポートは指導教官に送るな、直接教務に送れ!」って言われているのに、学習センターや指導教官に送ってしまうと自動的に半年(1年?)修了が遅れるのだから、絶対にやらないこと。そして、それでもやるべきことがわからなければ指導教官にメールしてでも明らかにする。なんでもいいから自分から動かないと何も動かないのが大学院。
オリエンテーション(午前の部)はこんな感じでした。