生涯学習の部屋

資格取得数238。6つの修士と18の学士と2つの短期大学士。MBAサラリーマンの生きがい発見生涯学習奮闘記。

計画停電(初回)

2011年03月16日 22時34分39秒 | その他
国分寺の改札をでると、向かう先は暗黒の闇であった・・・

駅前のパチンコ屋や商店もすべて閉店。闇夜が世界を支配していた。帰りの道をテクテク歩くのだが、反対から歩いてくる人にぶつかりそうになった。計画停電は世界から光を奪ったようだ。

事前に、この時間帯に計画停電があるとは思いもよらなかったので、帰り道の暗闇に恐れおののいたわけだ。特に、先般、人がなくなった場所のそばを通ったときと、車の通りもない真っ暗な街路樹の通りを抜けたときが、最も恐怖を感じた。

先般、明るい世界が「お化け」や「幽霊」を追い出したと書いたが、逆に、闇夜は、すぐそばに、「物の怪」のたぐいがいるような気がして仕方がない。

なんとか、家に帰り、エレベーターも停電なので、階段で自宅まで登る。結構、ハードな運動である。

家の中も真っ暗!家族は就寝モードに入っていた。ロウソクの灯の下、冷え切った料理を独り食する。寂しい限りである。風呂にも入ったのだが、お湯はぬるくなっている上、電気はつかないので、ロウソク持参の入浴である。

なんだか、ひなびた温泉宿の温泉に、深夜に1人で入力したような雰囲気である。入浴中に、停電から復活したのだが、せっかくだから、電気をつけずにロウソクの光の中で風呂を楽しんだ。で、ちょっと、ムリして、ロウソクの火を消してみた。風呂は真っ暗になり、何も見えなくなった。恐怖心が沸き起こったが、しかし、なんだか、人間のむなしさを感じる暗黒であった。

目を開けていても何も見えない世界。今まででは、挑戦してみようと思いもしないことである。

24時間、光があることを当然と思っていた自分が恥ずかしい。そう、そもそも、夜は暗いのが当たり前なのである。それを人間が明るく変えたのが今の世の中なのである。

ふと、何が自然で、何が不自然かを忘れがちになってしまうが、夜は暗いのだと再認識するきっかけとなった。

加えて、今まで気付かなかった夜空の星を、存分に見上げることができたのが、大きな収穫であった。
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