【突発性難聴☆闘病記録】 (18)
~発症29日目~
★2008年5月1日(木)★
<治療開始20日>
今日はいよいよMRI検査。
この2、3日、悪いことばかりが頭をかすめ、
夜も眠れなくて、コンディションは最悪。
12時~MRI検査なので、
11時半までに来院してくださいとのことだった。
紹介状と一緒に渡されたメモを確認すると、
☆ お化粧NG
☆ 貴金属NG
と書いてあった。
貴金属は当然わかっていたが、
H病院では、メイクのことまで注意されたことはない。
「あ~あ、初めての病院に、ノーメイクで行くの~?」
「実家と親交のある院長先生と初対面なのに~?」
なんて呟きながら、
かる~く薄化粧して○○脳神経外科に急いだ。
11:20・・・○○脳神経外科着。
森山耳鼻科(仮名)からの紹介状と保険証を提出して、
受付を済ませる。
11:40・・・検査着に着替える。
看護師さんから、
「ペースメーカーを入れておられますか?」
「いいえ・・」
「失礼ですが、入れ歯を入れておられますか?」
「いいえ・・(笑)」
「お化粧をされていますか?」
「いいえ・・」(とっさに・・)
「では、この検査着に着替えて中待合でお待ちください」
「はい・・」
そう言い残して、看護師さんは更衣室から出て行かれた。
着替えていると、
テーブルの上に置いてある
“ビ○レメイク落としふくだけコットン”が目についた。
「やっぱり、薄化粧でも規則を守らなくては・・・」
と良心がとがめ、“メイク落とし”でメイクも落とした。
12:10・・・MRI検査開始。
検査用ベッドで横になり、
頭を固定された。
「20分くらいで終わります。
終わったら声をかけますので、寝ていてください」
私は目を閉じた。
すぐに、MRI検査独特の音が始まった。
「ゴトゴト!!ガッタン!キー!ドンドン・・・」
大きな大きな騒音が聞こえ始めた。
あー嫌な音。
でも、今日は、造影剤をいられることもなく、
ホントに、横になっているだけで、検査は終了した。
「終わりましたよ。
結果の説明がありますので、待合室でお待ちください」
「はい・・」
MRI検査は、放射線技師によって行われた。
今までなんとか明るく振舞っていた私も、
緊張の時間がきた。
結果が怖い。
今まで、数え切れないほど、
乳癌、肺癌の検査を繰り返してきたけれど、
どんな検査でも、
結果待ちの心境は特別で、慣れることはない。
ドキドキ、ハラハラ・・・
心臓がパックンパックン・・・
破裂しそう・・・
20分くらい待っただろうか?
13:00~MRI検査結果説明。
「○○さま~1診にお入りください」
緊張の面持ちで入室した。
「こんにちは」(院長先生は笑顔で迎えてくださった)
「こんにちは、よろしくお願いいたします」
目の前には、私のMRIのフィルムが何枚も並んでいた。
素人の私には、なにがなんだかわからない。
だけど・・・どこか、異常があるように見えて仕方ない。
「結論から申し上げますけど、
脳には異常は見当たりませんでしたよ・・」
「え~っ!よかった!!嬉しいです・・・」
私は、一気に明るくなり、
ハイテンションに・・・
「森山先生(仮名)が心配された聴神経腫瘍もありません。
ここがその場所ですが、きれいです」
「よかった・・・・嬉しいです
脳腫瘍はどうでしょうか?」
「脳腫瘍もありません。
下垂体にも腫瘍はみられませんよ」
そして・・・10分くらい、フィルムを見ながら、
丁寧に、専門的なことを説明されたが、
あまり、頭に入らず、理解もできなかった。
異常がなければ、いいんだもの。
「○○先生(実家の義兄)にも後でご報告しますが、
森山先生(耳鼻科)には、これから返事を書きますので、
レントゲンと一緒に持って帰って、先生に渡してください」
「はい。
今日は午後から休診なので、明朝、持参します・・・。
ほんとうにありがとうございました。
すごく安心いたしました・・・」
その後で、実家のこと、義兄のことなど少し雑談して、
診察室を出た。
風格があり、とても感じのいい先生だった。
納得いくまで説明をしてくださり、
優しい表情が、印象的だった。
帰宅して、母と姉、妹、夫に報告した。
みんなが喜んでくれて、改めて、私も嬉しくなった。
やはり、脳の病気は怖い。
できることなら避けたい。
いくら手術が成功しても、
術後に顔面がひきつったりして後遺症が残るらしい。
そして、手術の際にも、髪の毛をかなり切られるとか?
そんなことも覚悟していたこの数日。
MRIの結果が良くて、
脳に異常はなかったけれど、
相変わらず、耳鳴りと難聴は続いている。
今後、私の治療はどうなるのだろう?
耳鼻科の領域に戻り、
森山耳鼻科に通院することになるのか?
夫は、耳鼻科を変えたほうがいいという。
とりあえず、明日は、
この○○脳神経外科から預かってきた
紹介状の「返事」と「MRIのフィルム」を持って、
森山耳鼻科に行かねばならない。
私の病名はナニだろう?
再び、振り出しに戻った。
耳鳴りや難聴の症状はとても微妙で、
原因不明・・・
病名もつきにくく、
根気よく闘っていくことになるかもしれない。
長い一日が終わった。
結果がよかったので、
心地良い疲れが残った。
~発症29日目~
★2008年5月1日(木)★
<治療開始20日>
今日はいよいよMRI検査。
この2、3日、悪いことばかりが頭をかすめ、
夜も眠れなくて、コンディションは最悪。
12時~MRI検査なので、
11時半までに来院してくださいとのことだった。
紹介状と一緒に渡されたメモを確認すると、
☆ お化粧NG
☆ 貴金属NG
と書いてあった。
貴金属は当然わかっていたが、
H病院では、メイクのことまで注意されたことはない。
「あ~あ、初めての病院に、ノーメイクで行くの~?」
「実家と親交のある院長先生と初対面なのに~?」
なんて呟きながら、
かる~く薄化粧して○○脳神経外科に急いだ。
11:20・・・○○脳神経外科着。
森山耳鼻科(仮名)からの紹介状と保険証を提出して、
受付を済ませる。
11:40・・・検査着に着替える。
看護師さんから、
「ペースメーカーを入れておられますか?」
「いいえ・・」
「失礼ですが、入れ歯を入れておられますか?」
「いいえ・・(笑)」
「お化粧をされていますか?」
「いいえ・・」(とっさに・・)
「では、この検査着に着替えて中待合でお待ちください」
「はい・・」
そう言い残して、看護師さんは更衣室から出て行かれた。
着替えていると、
テーブルの上に置いてある
“ビ○レメイク落としふくだけコットン”が目についた。
「やっぱり、薄化粧でも規則を守らなくては・・・」
と良心がとがめ、“メイク落とし”でメイクも落とした。
12:10・・・MRI検査開始。
検査用ベッドで横になり、
頭を固定された。
「20分くらいで終わります。
終わったら声をかけますので、寝ていてください」
私は目を閉じた。
すぐに、MRI検査独特の音が始まった。
「ゴトゴト!!ガッタン!キー!ドンドン・・・」
大きな大きな騒音が聞こえ始めた。
あー嫌な音。
でも、今日は、造影剤をいられることもなく、
ホントに、横になっているだけで、検査は終了した。
「終わりましたよ。
結果の説明がありますので、待合室でお待ちください」
「はい・・」
MRI検査は、放射線技師によって行われた。
今までなんとか明るく振舞っていた私も、
緊張の時間がきた。
結果が怖い。
今まで、数え切れないほど、
乳癌、肺癌の検査を繰り返してきたけれど、
どんな検査でも、
結果待ちの心境は特別で、慣れることはない。
ドキドキ、ハラハラ・・・
心臓がパックンパックン・・・
破裂しそう・・・
20分くらい待っただろうか?
13:00~MRI検査結果説明。
「○○さま~1診にお入りください」
緊張の面持ちで入室した。
「こんにちは」(院長先生は笑顔で迎えてくださった)
「こんにちは、よろしくお願いいたします」
目の前には、私のMRIのフィルムが何枚も並んでいた。
素人の私には、なにがなんだかわからない。
だけど・・・どこか、異常があるように見えて仕方ない。
「結論から申し上げますけど、
脳には異常は見当たりませんでしたよ・・」
「え~っ!よかった!!嬉しいです・・・」
私は、一気に明るくなり、
ハイテンションに・・・
「森山先生(仮名)が心配された聴神経腫瘍もありません。
ここがその場所ですが、きれいです」
「よかった・・・・嬉しいです
脳腫瘍はどうでしょうか?」
「脳腫瘍もありません。
下垂体にも腫瘍はみられませんよ」
そして・・・10分くらい、フィルムを見ながら、
丁寧に、専門的なことを説明されたが、
あまり、頭に入らず、理解もできなかった。
異常がなければ、いいんだもの。
「○○先生(実家の義兄)にも後でご報告しますが、
森山先生(耳鼻科)には、これから返事を書きますので、
レントゲンと一緒に持って帰って、先生に渡してください」
「はい。
今日は午後から休診なので、明朝、持参します・・・。
ほんとうにありがとうございました。
すごく安心いたしました・・・」
その後で、実家のこと、義兄のことなど少し雑談して、
診察室を出た。
風格があり、とても感じのいい先生だった。
納得いくまで説明をしてくださり、
優しい表情が、印象的だった。
帰宅して、母と姉、妹、夫に報告した。
みんなが喜んでくれて、改めて、私も嬉しくなった。
やはり、脳の病気は怖い。
できることなら避けたい。
いくら手術が成功しても、
術後に顔面がひきつったりして後遺症が残るらしい。
そして、手術の際にも、髪の毛をかなり切られるとか?
そんなことも覚悟していたこの数日。
MRIの結果が良くて、
脳に異常はなかったけれど、
相変わらず、耳鳴りと難聴は続いている。
今後、私の治療はどうなるのだろう?
耳鼻科の領域に戻り、
森山耳鼻科に通院することになるのか?
夫は、耳鼻科を変えたほうがいいという。
とりあえず、明日は、
この○○脳神経外科から預かってきた
紹介状の「返事」と「MRIのフィルム」を持って、
森山耳鼻科に行かねばならない。
私の病名はナニだろう?
再び、振り出しに戻った。
耳鳴りや難聴の症状はとても微妙で、
原因不明・・・
病名もつきにくく、
根気よく闘っていくことになるかもしれない。
長い一日が終わった。
結果がよかったので、
心地良い疲れが残った。