★☆ 愛しき時間(とき) ☆★

2007年に乳がんと肺がんを克復しました。
現在 ACTH単独欠損症(特定疾患)、糖尿病の闘病中です☆

突発性難聴(発症44日目)

2008年05月16日 | 突発性難聴(右耳)

【突発性難聴☆闘病記録】(31)

★2008年5月16日(金)★
 <治療開始34日>

今日は、森山耳鼻科(仮名)の診察日だった。

森山耳鼻科まで、自宅から徒歩2、3分。
歩いていく途中・・・
歩道の横を車が通るたびに、右耳が「ジリジリ」響いた。
依然として、耳鳴りは同じ症状。
寝ても覚めても、耳鳴りとの闘い。

耳鼻科に着くと、数人の患者さんが待っておられた。

この人たちはどんな症状でここに来院され、
納得いく診断を受け、
納得いく治療を受けておられるのだろうか?
なんて、考えてしまった。

10分くらいして、聴覚検査のために呼ばれた。

いつものように、左耳(正常な方)から始められ、
右耳(具合が悪い方)を検査された。

検査が終了して、中待合で待つ。
5分くらいして、診察室に呼ばれた。

前回(13日)、ステロイド治療が効かないことが判明して、
(4月のときは、効き目があった)
ステロイドの減量の投薬だけで終わったけれど、
今日の診察までに、
『私』という患者のために、
森山先生はどのような治療方針を立てておられるか、
わずかな期待?があった。


「いかがですか?」

「相変わらず、同じ症状が続いています」

「今日の聴覚検査結果ですが・・・
前回より、また、少し悪くなっていますねー」

「そうですか・・・(まだ3日しか経っていないのに?)

今日の聴覚テストの結果を私に示して、

「前回がこちらで・・・今日はこの青い線です」

曲線を見ると、70dBのあたりまで下がったところが見えたので、
びっくりした。


★お知らせ★
☆聴力検査については『聴力検査』のタイトルの記事(5/16)に詳しく書いています☆


「今日はかなり悪いみたいですね・・・・・」

「そうですね・・・平均すると、55dBくらいですね」

(先生はいつも全体を平均される)

「前々回が平均45dBくらいで、
前回が平均50dBくらいで、
今日は55dBで、5dBずつ悪くなっているのですねー」
(ショックが隠せない)

「進行性というのもありますからね」

「えっ!? どんどん悪くなるのですか?」


「進行性難聴」・・・?
ネットに書いてあるのを見た気がしたが、
具体的にはどんな内容か覚えていなかった。

先生は、私の質問にははっきり答えないで、
カルテをあちこちめくっておられる。

カルテに書き込まれた今までの経過?を見たり、
この前のMRI検査の所見(脳神経外科)を見て、アンダーラインを引いたり、
これからの治療方針が未だにまとまらないようだ。


「このあたり、始めは良くなっていたのですけどね・・・
今・・・悪くなりましたね・・・原因がわからないです」

聴覚曲線を示しながら、私に説明された。

「突発性難聴がこじれたのでしょうか?
もっと、安静にしなければならなかったとか・・・」

「いえ・・それはありません」

「水道の水でジリジリしたり、
今こちらに来る途中で、車の音でジリジリ響いたりするのが
すごく辛くて、気になるのですが・・・」

先生は、初めて聞いたような感じでカルテに書き込まれたので、

「そのジリジリする症状は、
以前からずっと話していたことなのですが・・・
最初は、掃除機の音と水道の水の音だけだったのに、
今では、車の音、換気扇の音、子供の泣き声・・・と
範囲が広くなってきてるので心配なのです」

「・・・・・・・・」

「外出したり、会話が多かったりすると、
右耳全体が『ウォーンウォーン』と激しく響いてひどいのですが、
なるべく、そういう状態にしない方が耳のためにはいいのですか?
外出を控えるとか、なるべく会話はしない方がいいとか・・・」

「いいえ・・・関係ありません。
普通に生活していただいてよろしいです」

「あっ、そうですか・・」


先生は、今後、どうしていいのか困惑しておられる。

そして、両耳を医療器具で覗いたり、
なにか、手がかりを求めておられた。


「会話はできますか?」

「はい、室内では、ほとんど支障ないです。
ただ、右耳で電話の声が聞こえないくらいで・・・」

「顔のむくみはいかがですか?」

「大分よくなりました」

「では・・・・プレドニンを今日から朝夕1錠ずつに減らしてください。
それを3日間続けて、4日目からは朝1錠にしてください」

「はい、わかりました」

「次は、1週間先でよろしいです。
薬を1週間分出しておきます。

「はい、ありがとうございました」


≪今日処方された薬≫(7日分)

★プレドニン錠5mg 1日2回 食後(朝1錠 夕1錠)<5月16、17、18日>
 (炎症を抑える薬)

★プレドニン錠5mg 1日1回 食後(朝1錠)<5月19、20、21、22日>
 (炎症を抑える薬)
              
★メチコバール錠500 1日3回 毎食後(朝1錠 昼1錠 夕1錠)
 (ビタミンB12。末梢神経の働きを正常にする薬)

★アデホスコーワ顆粒10% 1日3回毎食後(朝1包 昼1包 夕1包)
 (血液の流れをよくする薬)

★メリスロン錠6mg 1日3回毎食後(朝1錠、昼1錠、夕1錠)
 (めまいを改善する薬)

★セルベックスカプセル50mg 1日3回(朝1個 昼1個 夕1個)
 (胃の粘膜を丈夫にする薬)

★セルシン5mg 1日1回 就寝前1錠
 (不安や緊張を和らげる薬)



これらの薬を薬局で、受け取る時、驚いた。

「メリスロン」という薬を出されることを森山先生から聞いていなかった。

メリスロンを処方されるのは初めてで、
「めまいを改善する薬」と書いてある。


「私、めまいはしていないのですけど・・・」

「えっ・・・そうですか」

薬剤師さんも驚かれる。

薬剤師さんから、森山先生に問い合わせていただこうかと思ったけれど、
この前(5月2日)、メニエールの薬で耳鳴りが改善することがあると言われ、
1週間、めまいの別の薬を処方されて飲んだことがあるので、
恐らく、今日も、この「めまいの薬を飲んでみてください」ということだと解釈して、
なにも問い合わせをしなかった。

時間をかけてまで、
そんなやり取りをする気さえ起こらなかった。

今の時点では、何を言われても、
森山先生を信じられない私。

今は、来週、義兄に紹介してもらって、
きちんとした医師に、きちんと診察を受けることが決まっているので、
それからだと思っている。

義兄の紹介した耳鼻科の名医の診断と治療方針が、
この森山先生の方針と同じだったら、
本気で森山耳鼻科で治すことを考える。

今は車の運転も怖く、
長い目でみると、
できれば、通院に便利な近所の耳鼻科が一番だと思うから。

この森山先生も評判の良い先生なので、
たまたま、私の診断と治療が順調でないのかもしれない。
私の体質が難しいのかもしれない。
ACTH単独欠損症とのからみがあるかもしれない。

あるいは、どんな患者さんでも、
どんなに名医が診察されても、
耳鼻科の耳鳴りと難聴の診断は難しいのかもしれない。

だから・・・今後のことは来週から考えるしかない。






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聴力検査

2008年05月16日 | 突発性難聴(右耳)


★耳鼻科の検査★・・・(私の場合)

<1>標準純音聴力検査(2種類)
① 気導聴力・・・外耳道から鼓膜、耳小骨を通って内耳に伝わる検査。
② 骨導聴力・・・頭部から骨を伝わって内耳を振動させる検査。


◆骨導聴力が正常で、気導聴力が低下している・・・伝音性難聴
◆骨導聴力と気導聴力が同じように低下している・・・
感音性難聴

私の場合は、感音性難聴だった。

<2>鼓膜検査


初診のときは、<1><2>の検査をするが、
鼓膜に異常が認められない限り、
再診からの検査は、標準純音聴力検査のみとなる。

<3>MRI検査
投薬で改善が見られない場合は、MRI検査をして、
頭の検査をする。


標準純音聴力検査とは?

検査は、聴覚検査室の無響室にて、
ヘッドホンをつけ、行われる。
音が聴こえたら、自分でボタンを押す。
痛みはないけれど、緊張の時間。
所要時間は、両耳で10分くらい。

日常生活の中で聞こえてくる音は、
ホントに様々な周波数が混じった音だが、
この検査で使われる純音は、
ハ調のドの音に近い規則的な周波数の音。

オージーオメータという機械を使って、純音を発し、
125、250、500、1000、2000、4000、8000Hz(ヘルツ)の
7周波数ごとに、患者の聞きとり検査を行う。

そして、その後、
聴力図(オージオグラム)を示し、
聴覚曲線ができる。

患者がどのくらい音の大きさで聴こえ始めるか、
最小可聴域値を調べることができる。



正常な人の聴覚曲線(↓)(イメージだけでも・・)
 【縦軸・・dB(デシベル) 横軸・・Hz(ヘルツ)】
 【青線・・気導曲線  赤線・・骨導曲線】

   
     


ヘルツ(Hz)とは?
振動する周波数のSI単位で、
1秒間に1周期の振動数を一ヘルツとする。
正常な聴力で聞き取ることができる音域は1000~20000Hzの間。


デシベル(dB)とは?
聞こえ始めの音の大きさ(聴覚レベル)の単位をデシベル(dB)という。
数字が大きくなればなるほど、悪い状態。
正常聴力の場合は、
0~30dB近辺で、
難聴の程度が強くなるほど、この値が大きくなる。
通常、
30~50dB以上が軽度難聴、
50~70dB以上が中度難聴、
70~90dB以上が高度難聴、



専門家はその曲線の特徴をみて、
聴力はどのくらいの値か、
何が原因で難聴になっているのか診断する。

4000Hzの気導聴力、骨導聴力が特に低下し、
聴力曲線がV字型の場合は、騒音性難聴の可能性が高く、
また、4000Hzや8000Hzの高い周波数に聴力低下を示すときは、薬物性難聴
2000Hz以上でゆるやかに低下する場合は、老人性難聴など・・・。

しかし、なかなか原因がわからない場合が多く、
私の、この1ヶ月余りの聴覚検査をみても、
最初は聴覚レベルもよくて、「軽度の突発性難聴」と診断され、
次に、内耳性難聴と変わり、
その後、変動性難聴と診断された。

ステロイドにより、一時、少し改善されていたのに、
投薬を中止してからが悪くなってきて、
2週間、他の治療後、
再びステロイド治療を開始しても、副作用ばかりで、効き目がない。
ここ数回は、どんどん悪くなる一方・・・。

「標準純音聴力検査」は、
耳鼻科の診断には欠かせない検査だと思います。


★お知らせ★
今日の耳鼻科の診察については、今夜、書きます。



 



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