★☆ 愛しき時間(とき) ☆★

2007年に乳がんと肺がんを克復しました。
現在 ACTH単独欠損症(特定疾患)、糖尿病の闘病中です☆

突発性難聴(発症58日目)

2008年05月30日 | 突発性難聴(右耳)

【突発性難聴☆闘病記録】(45)

★2008年5月30日(金)★
 <治療開始48日>

今日は森山耳鼻科(仮名)の診察日だった。

午後から雨の予報だったので、
早めに家事を済ませ耳鼻科に・・・(といっても11時過ぎ)。
7、8人の患者さんが待っておられ、
子供連れが多かった。

すぐに、聴覚検査室に呼ばれ、検査を済ませる。
その後、中待合で待っていると、
診察室に呼ばれた。

森山先生の表情が以前に比べ暗い。

5~6週間前の「治る見込みのある期間」には、
先生は「治せる」自信に満ちあふれておられ、
私も治したい一心で、
いろいろ質問をしたり、症状を話したり、饒舌だったのに・・・。

今は、私の言葉にも覇気がなく、元気がない。



「その後、いかがですか?」

「相変わらず・・同じです。
でも、ちょっとだけ「ジリジリ」響く回数が減ったような気がするのですが」


先生は、今日の聴覚検査結果を私に示され、

「今日の結果は青い線で書いていますが、
1週間前とあまり変化がないですね」

「そうですね・・・」(聴覚曲線に目を通しながら)

「今日の聴覚レベルは、平均55dB(デシベル)くらいですが・・・
聴こえにくいですか?」


★聴力検査については5月16日「聴力検査」を参考にしてくださいね★


「室内での会話は聞こえるので、不便を感じないのですが、
やはり、外出すると雑音で聞き取りにくいです」

「内耳になんらかの異変が起きて、難聴になっていると思われますが、
原因がわからないですねーー」


先生は私の両耳を視診(耳の中を見る)された。

外耳道に閉塞がみられないか?
鼓膜に異常がないか?

なにか、どこかに、原因があるはずだから、
手がかりを見つけたいのだろうと思った。

先生が一生懸命悩んでおられることが伝わってくる。


「めまいはないですか?」

「ありません」

「肩こりはないですか?」

「ないです」


先生が困っておられる様子なので気の毒になった。



「突発性難聴は治りにくいのでしょうね」

「いえ、突発性難聴だと治ることが多いのです。
突発性難聴はステロイドで改善されるのですが、
それで改善されない場合・・・
『内耳』からくる難聴は・・・なかなか原因がわかりにくいです」


この時・・・「あ、そうだ、森山先生は、
私の病気を『突発性難聴』ではないと言われていた」ことに気づいた。

でも・・・何故、診察する医師によって診断が違うのだろう?

もしかしたら・・・・
最初から私の経過を診ておられる森山先生の診断が正しいかもしれない。


「突発性難聴はステロイドで改善され、
聴力が良かったり悪かったりすることはないのです」


あ、そうだった。
この説明を何度先生に言わせてしまっただろう。


「耳鳴りや難聴は治りにくいのですね」

「難聴が治れば、耳鳴りも治ると思います」

「そうなんですか・・・」

意外だった。


だから、先生は、とにかく「難聴」を治したいのだと思った。


「今日から薬を2種類に減らします」

「はい・・」

「セルシンはどうしましょうか?」

「お願いします。 夜、熟睡できないので・・・」

「聴覚検査もあまり変化がないようですから、
次は、2週間後に来てください。
今日は薬を2週間分お出ししておきます」

「はい、わかりました。 ありがとうございました」



≪今日処方された薬≫(14日分)
             
★メチコバール錠500 1日3回 毎食後(朝1錠 昼1錠 夕1錠)
 (ビタミンB12。末梢神経の働きを正常にする薬)

★アデホスコーワ顆粒10% 1日3回毎食後(朝1包 昼1包 夕1包)
 (血液の流れをよくする薬)

★セルベックスカプセル50mg 1日3回(朝1個 昼1個 夕1個)
 (胃の粘膜を丈夫にする薬)

★セルシン5mg 1日1回 就寝前1錠
 (不安や緊張を和らげる薬)




こうして、今日の耳鼻科の診察は終わった。
次の診察は2週間後。

耳鼻科に通院を始めて、『2週間』という間隔は始めてである。

先生も、もう、なす術がなくなったのだろうか?

見離されたような気がして、寂しかった。

耳鳴りと難聴で苦しんでいる多くの方がそうであるように、
初期の治療(ステロイド治療、メニエール治療、MRI検査)などを経て、
なお且つ、原因不明で、改善が見られない場合は、
結局は、ビタミンB12と血流をよくする薬のみを継続させて、
数ヶ月、1年、2年・・・過ぎていくのだろうか?

それで改善が見られれば万々歳だけど、
改善が見られない人のほうが圧倒的に多いと思う。

そして、そのうち、その薬さえ止めてしまう日が来るのだろう。


私は、その日、その日の気持ちを素直にここに書いている。
振り返って前の日記を読むことはほとんどない。

しかし、時々、自分の気持ちに矛盾があることを感じている。

ある時は、気持ちの整理ができていると書いたり、
ある時は、納得できない気持ちをぶつけたり、
ある時は、もう治らないと諦めていたり、
ある時は、完治を希望したり・・・

でも

耳鳴りと難聴と闘う日々がどんなに孤独で、苦しいか、
この揺れ動く気持ち・・・どうかご理解ください。

今現在、突発性難聴と闘う日々の中で、
闘病記録をタイムリーに更新しているため、
冷静に文章が書けない日があること、
その時の気持ちを正直に書くことで混乱もあり、
矛盾が生じることをお許しいただければ嬉しく思います。





Comments (2)
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