マンション管理士日記

地域を守る:マンションと地域の融合

苦難について

2008年02月04日 | 喜働

倫理研究所 『人類の朝光』 を精読中です。 この本の初版は、昭和26年10月に発行されています。

著者は創始者である丸山敏雄先生。 先生が昭和26年12月に亡くなられる、その直前に発行された本です。

丸山先生の集大成とも言える本でしょうが、その冒頭は 「苦難」 で始まります。

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『苦難は悪魔の顔をした応援団』 以下、書き出してみます。

喜んで朗らかに静かに、苦難を迎えることである。 いやなこと苦しいことを、どうして喜んで迎えられようか。 それは、一応はそうである。 苦難というものは、ひどい顔をし、いやな形をして、苦痛のすがたをとってはいるが、実は我らの敵ではなくて、味方である。 というよりか、一番親身に我がためを思って、つっかかってくる正義の友である。

昔の人は、苦難に対して 「これは試練である」 とか 「試金石である」 とか言って、歯をくいしばって、これと戦った。 これでは苦しくて仕方がない、かたぐるしくてやりきれぬ。 そんなものではない。 苦難は鬼の面をかむった救いの女神である、悪魔の顔をした応援団である。 それと知らずに、きらって、追いのけよう払いのけようと、いら立ちさわぎ怒り狂うから、つい苦難も、その本性を見せずに、いつまでも苦しめの手をゆるめないのである。

論より証拠、やってみればわかる。 今日までの影法師におびえて、ひょうたんをお化けと思って切り捨てるような生活からはなれて、度胸をすえて正面から四股をふんで、笑って取り組んでみるがよい。 「それはできぬ」 と言って怒ってみても、おそいかかって来た苦痛は、少しも減るものではない。 避けようとして、逃げてみても、逃げおおせるものではない。

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