小説の作者は、佐藤多佳子さん。
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内容は、若い噺家の人情話です。
この小説から、一部を抜粋。
落語の一門会を間近にして、焦燥で緊張している主人公(若い噺家)に向かって、茶の湯を教える祖母が諭す場面です。
「一期一会というんだよ。 お茶の心だよ。 同じお茶会というのは決してない。 どの会も生涯でただ一度限りという心得さ。 その年、季節、天候、顔ぶれ、それぞれの心模様、何もかもが違うんだよ。 だからこそ、毎度毎度面倒な手順を踏んで同じことを繰り返し稽古するんだよ。 ただ一度きりの、その場に臨むためにね」
テンポの良い文章ですね。
主人公は、この言葉などを契機に吹っ切れていきます。 そして、師匠を唸らせるような 出来映えで高座を終えるのです。
さて。 ここからは、私のこと。
わたしも、この 『一期一会』 は大切にしています。 出来るだけ楽しんでもらおう、とね。
ただし、相手が本当に喜んだかどうか迄はわからない。 押しつけになっていることもある。 かもね。
そうならないためには、やはり 『私欲』 を減らして、本当に相手のことを考えることが大事なのでしょうね。 小手先のワザよりも、心が大切。
と、自分自身への説教ですよ。
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