クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

雨の日に読むマンガ(杉浦日向子『百物語』の雨怪談)

2020-04-09 | 本と雑誌

「江戸時代の雨には、怪異がひそむ

と 

いうことを

『雨月物語』から 教わった

クリンですが、

 

それは、

もともと・知っていたような 気がします・・

 

 『百物語』のなかに、

雨のかいだん(怪談)

出てくるからです

 

 

この本は、

小説ではなくて マンガなのですが

 

 描いたのは、すぎうらひなこ

(かんじ:杉浦日向子)という、

「江戸風俗研究家」

です

 

 『小説新潮』に、足かけ8年・れんさい(連載)

された、

ひゃくものがたり(百物語)

 

それは、

日向子さんが

江戸時代の文けん(献)から 拾ってきた

「怪談話」を、

 

1話・7ページで

かんけつ(簡潔)に 紹介した、みじかいマンガ

で、

本格的・かつ、

大人向けに かかれたもの・・

 

 そんなに こわい・仕かけとかは ないのですが・・

 

うす暗い・しょうじ(障子)の

うちで、

雨の音を 聞くような・・・

 

ひょうひょう(飄々)とした

ふしぎな 

かいいたん(怪異譚)

 

 『百物語』中の 2つのお話、「雨中の奇物の話」

と、

「長雨の怪・二話」は・・

 

まだ、

せつめいの つかないことだらけであった

江戸時代の

雨の 匂いを、

はこんできてくれます

 

 

 

(次回は、山本周五郎の雨小説、いきます

 

 

コメント (9)
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