クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

雨の日に読む小説・5(上田秋成『雨月物語』の雨シーン)

2020-04-08 | 本と雑誌

「追悼の意」を こめて、

古井由吉の作品

など

とりあげましたが・・

 

 「日本における・雨小説

といって

多くの人が 思い出すのは、

『雨月物語』なのではないか

存じます。。

 

 それは、江戸時代・・ うえだあきなり

(かんじ:上田秋成)が

書いた、

かいだん(怪談)・・

 

 ・・・という・にんしき(認識)で、

じっさい、

内容を 知っている人は

ほとんどいないのでは なかろうか・・

 

クリンは 

思いましたので、

どういう話なのか しらべました

(現代語訳付きを、読みました

 

 ・・・そして、わかったのは

 

『雨月物語』は

9つの ストーリーから 成り立っていて、

それらが

大きな ひとつのお皿に のっている

 

と、いうこと

 

 

<9つのストーリー・以下要約

 

 その1、西行の前に、崇徳院の怨霊が現れる話

その2、死してなお、義兄弟との約束を守る男の話

その3、死してなお、夫を待つ妻の話

その4、仮死状態の間に、魚に変身する画僧の話

その5、高野山で、関白豊臣秀次の霊に遭う話

その6、夫の浮気により、怨霊化した女の話

その7、魔性の女に魅入られた男の話

その8、鬼になった僧と、それをやっつける僧の対決

その9、どういう人がお金持ちになれるのか?を説いた話

 

 

(それらが、全体として からみあっています

 

 かいせつ(解説)によると、

これらは 

中国の昔話によるところが

大きく、

「博学多才」な 上田秋成が、

自分の学んできたことを 

じゅうおうむじん(縦横無尽)に あらわした・さんぶつ(産物)である

 

 

ということが わかりました

 

 今回・知ったのですが・・

 

上田秋成は 幼いころに

指を 2本なくし、

かなり・へんくつ(偏屈)な「知恵者」として

生がいを まっとうした

関西人、だったようです。

 

 しん(親)友・チットは、青木正次さんという

研究者の、

とても・ていねいな「注釈」

かんしん(感心)し、

 

上田秋成が何を表現したくて『雨月物語』を書いたのかが、うっすら分かった

本の かんそう(感想)を 

述べていました。

 

 

が・・しかし・・・

 

 けっきょく、物語の中で、

雨って ふっていたか

 

といえば、

さいしょのほうと

中のほうで

少ししか・ふってなくて

 

『雨月物語』は、

「雨」よりも、

「月」に ポイントをおいている・文学作品なのだ 

 

という

「調査結果」に 終わりました。。

 

 ・・・・ 日本一・有名な「雨小説」でも、

この、体たらく

 

 

 

(次回は、もっと・雨が降っているお話を、持ってきます

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする