文中の「雨」
が、
心の内がわを ぬらしていく
海外小説に、
アーネスト=ヘミングウェイの、
「雨の中のねこ」
という
たんぺん(短編)が あります。
(←あの、文豪です
「老人と海」とかの・・)
・・・小説の ぶたい(舞台)は、イタリアの
リゾートホテル
で、
そこに たいざい(滞在)中の
若い アメリカ人ふうふ(夫婦)
が
主人公です
この二人・・、いわゆる「倦怠期
」に
さしかかっている
カップルで、
つま(妻)は、モヤモヤしています
せっかく、イタリアに
来ているのに、
冷たい雨に
ふりこめられ
うす暗い気分に なるうち、
たまたま 見つけた、
雨の中の
いたいけな・子猫に、
ふと・自分をかさねたのか
拾いに行く つま(妻)・・
みたいな 話
どこの つま(妻)もが、(一度は、同じように
モヤっとした
経験が あったかな・・?)
と
さっかく(錯覚)する、
雨のきおく(記憶)の パッチワーク
のごとき
ショートストーリー
すぐ・よみおわるので、(えっ
これだけ
)
と
あっけに とられてしまいますが・・
かくじつに
むね(胸)に 何かがのこる、
そんな 作品です
細々とふるけれど、
いつの間にか 全身をぬらしている
春の雨のような、
しずかにして
アンニュイな お話しでした。
(「雨の日に読む小説」~明日は、イギリスの国民的作家・グレアム=グリーンです
)