クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

雨の日に読む小説・2(アーネスト・ヘミングウェイ『雨の中のねこ』)

2020-04-04 | 本と雑誌

文中の「雨

が、

心の内がわを ぬらしていく

海外小説に

 

 アーネスト=ヘミングウェイの、

「雨の中のねこ」

という

たんぺん(短編)が あります。

 

(←あの、文豪です「老人と海」とかの・・)

 

 

 ・・・小説の ぶたい(舞台)は、イタリアの

リゾートホテル

で、

そこに たいざい(滞在)中の

若い アメリカ人ふうふ(夫婦)

主人公です

 

 この二人・・、いわゆる「倦怠期」に

さしかかっている

カップルで、

 

つま(妻)は、モヤモヤしています

 

 せっかく、イタリアに

来ているのに、

冷たい雨に 

ふりこめられ

うす暗い気分に なるうち

 

たまたま 見つけた

雨の中の

いたいけな・子猫に、

 

ふと・自分をかさねたのか

 

拾いに行く つま(妻)・・

 

 

 

みたいな 話

 

 どこの つま(妻)もが、(一度は、同じように

モヤっとした

経験が あったかな・・?)

 

と 

さっかく(錯覚)する、

 

雨のきおく(記憶)の パッチワーク

のごとき

ショートストーリー

 

 すぐ・よみおわるので、(えっこれだけ

あっけに とられてしまいますが・・

 

かくじつに 

むね(胸)に 何かがのこる、

そんな 作品です

 

 

細々とふるけれど、

いつの間にか 全身をぬらしている

春の雨のような

 

 

しずかにして

アンニュイな お話しでした

 

 

 

(「雨の日に読む小説」~明日は、イギリスの国民的作家・グレアム=グリーンです

 

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする