うちの おにいちゃんは さいきん、かんだはくざん(かんじ:神田伯山)
という
こうだんし(講談師)に
ハマっていて・・
「
ついこの前、6代目を
襲名したんだ
『神田伯山』の名跡を継ぐに
ふさわしい
語りだぞ
チケットが 完売する理由も 納得だ」
と
お(推)してくるので・・
クリンたちも、毎晩
、
ネンネの前に、
どうが(動画)で
片っぱしから
はくざんを きいていました
しかし・・・ おばあちゃんと
いっしょに住んでいて、
中学生のころから
話芸に
したしんでいた
しん(親)友・チットは、
「
伯山さん、あちこちで
話題になっているね~。
『2020年の人』の
一人になることは、
間違いなさそう
でも・・
語りの名人って 言ったら、
やっぱり
2代目・広沢虎造ね、浪曲の
広沢虎造の『森の石松』を 聴いていると・・
あまりに
何を 言っているか
聞き取れないところが
あって・・
その名調子に、
いつしか
ぐっすり 眠りにつくことが できるのよ・・
名人だわ
神田伯山も、三代目は
『森の石松』
が
上手だったらしいけど・・
今の
6代目伯山は、
声が 良すぎて
カツゼツ(滑舌)も いいから、
たぶん・・、いつまでたっても、
聴いてて
眠くなれないと 思うんだよね」(チット)
「・・はあ」
・・・・・・
はくざんさま、
はやく・三代目伯山を こえる
「森の石松」を
完成させて、
うちのチットの ねごと(寝言)を ふうじてくださいませ・・
クリンより。
(その12、に つづきます)