人生のかげ(陰)とともに、
よもやまのドラマを 運んでくる
雨
それが、
他の場所より 多めに ふっているのが、
夜のまち(街)です
今日、ご紹介するのは、
はんむらりょう(かんじ:半村良)
の
「直木賞受賞作」、
『雨やどり』です。
「新宿馬鹿物語」という、れんさく(連作)の
一話で、
ぶたい(舞台)は
かぶき町(東京都新宿区歌舞伎町)、
主人公は
バーテンダーです
・・・ある日、自分のマンションに、ぐうぜん
雨宿りした
キレイで 品のある
ホステスと、
一時、恋に落ちて
しあわせだった
バーテンダーが、
「結婚を考えた時」に ホステスに 去られる・・
と いうだけの、みじかい
ストーリーなのですが、
この バーテンダー
および
ホステス
が、
かたぎ(堅気)みたいに 初々しい 2人であるため、
クリンたち、
昼間のにんげんでも、入り込めます
(しかし・・やっぱりラストは、夜の世界っぽい、世知辛い・別れ方です。。)
昭和の「歌舞伎町」と、令和の「歌舞伎町」
では、
はたらく人の フンイキも
だいぶ・ちがうのかな・・?
とは 思いますが、
2人が
おうせ(逢瀬)を かさねる
マンションのある、
「新宿~四谷」の まち(街)の フンイキは、
作中と
あまり
かわっていませんので・・
あの辺りのフンイキの良さを 知る方には、
オススメしたい作品です
(次回は、「雨の日文庫」をご紹介いたします。ラスト2)