クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

雨の日に読む小説・9(半村良『雨やどり』感想)

2020-04-13 | 本と雑誌

人生のかげ(陰)とともに、

よもやまのドラマを 運んでくる

 

それが、

他の場所より 多めに ふっているのが、

夜のまち(街)です

 

 今日、ご紹介するのは、

はんむらりょう(かんじ:半村良)

「直木賞受賞作」、

『雨やどり』です。

 

 「新宿馬鹿物語」という、れんさく(連作)の

一話で、

ぶたい(舞台)は 

かぶき町(東京都新宿区歌舞伎町)、

主人公は

バーテンダーです

 

 ・・・ある日、自分のマンションに、ぐうぜん

雨宿りした

キレイで 品のある

ホステスと、

一時、恋に落ちて

しあわせだった

バーテンダーが、

 

「結婚を考えた時」に ホステスに 去られる・・

 

 と いうだけの、みじかい

ストーリーなのですが、

この バーテンダー

および

ホステス

が、

かたぎ(堅気)みたいに 初々しい 2人であるため、

 

クリンたち、

昼間のにんげんでも、入り込めます

 

 

(しかし・・やっぱりラストは、夜の世界っぽい、世知辛い・別れ方です。。

 

 昭和の「歌舞伎町」と、令和の「歌舞伎町」

では、

はたらく人の フンイキも

だいぶ・ちがうのかな・・?

 

とは 思いますが、

 

 

2人が 

おうせ(逢瀬)を かさねる

マンションのある、

「新宿~四谷」の まち(街)の フンイキは、

作中と

あまり

かわっていませんので・・

 

 

あの辺りのフンイキの良さを 知る方には、

オススメしたい作品です

 

 

 

(次回は、「雨の日文庫」をご紹介いたします。ラスト2

 

 

コメント (8)
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