日々茫然

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折りバラ さらに難易度アップ!

2007-09-09 | おえかきとか工作やってみました

先日、折りバラにはまってます、と書きましたが、

この福山の折りバラ、元は川崎敏和という方の考案した“カワサキ・ローズ”と呼ばれる折りバラを、誰でも折れるようにアレンジしたものだと知りました。

そこで、“カワサキ・ローズ”ってどんなのだろう?と気になって、図書館で本を借りてきました。

折り紙夢WORLD 花と動物編 折り紙夢WORLD 花と動物編
川崎 敏和

朝日出版社 2003-08
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表紙に載ってますね、“カワサキ・ローズ”。
確かに福山の折りバラがシンプルに見えてくるほど、より複雑でリアルです。

折り図を見て、コレは無理っぽい…と、最初は挑戦する気も起こらないほどだったのですが…
せっかくだから、出来るかどうか一度やってみるか、と挑みました。


本では、基本(ひねるようにしながら立体化する方法)をマスターするため、まずは“一分ローズ”を練習しましょう、とあります。
慣れると一分で折れるようになるから“一分ローズ”らしいです。
この折り方、福山のバラを折れる人なら、基本は簡単。
ただし、「角を5ミリ“くらい”出して“斜めにずらして”合わせる」とか、折る人の感覚に任せる部分が多く、出来上がりが均一になりません。
グルッと一周、花びらを折って元に戻ると、最初に折った花びらと全然形が違う
何度折っても、バランスが悪い
均一にならないのは、かえって自然でいい、という見方もできますが、私は“カンペキな出来上がり”にならないのが気持ち悪い

 
写真で見るとそうでもないように見えますが、実物は、右上のは花びらの大きさに偏りがあるし、右下のは中心が卍みたいでカクカクして変…
ちなみに桜も折ってみました。(というか、桜の余りで1分ローズを折りました)
桜は、5つのパーツを別々に折って組み合わせるのでカンタンでした
右下のバラの花びらに折り癖が付いているのは、ここを折ると「椿」になるとあったので(正しくは、赤い紙を使って中心に黄色い小さい紙を重ね合わせて折るのですが、作り方は一緒。)やってみたのです。


…まあ立体に起こす基本は、福山ローズ(と便宜上呼びます)が折れるからできている。一分ローズはこのくらいでスルーだ。

いよいよ、カワサキ・ローズに挑戦
やっぱり福山ローズに比べて少々複雑ですが、意外と福山ローズの折り方が役に立って、ほとんど躓くことなく折れました
やった 折れたじゃん

葉っぱの折り方も載っているので、葉っぱも折って、完成
 
 

スゴーイ 自分で言うのも何ですが、キレイっ本物みたいっ


福山ローズはこちら
 
これでも充分キレイですが、やっぱり比較すると、シンプルに見えますね

でも、カワサキ・ローズを折ってみると、逆に福山ローズの「下準備さえキッチリていねいに折っておけば、誰でも均一にきれいに折れる」ように凝らされた工夫がとてもよく分かり、感心しました。

福山ローズは、下準備ができたら、あとはその折り癖にしたがって、自然と形ができるようにできています。カワサキ・ローズは、その下準備が少なめ。最低限に絞られている感じです。
いきなりカワサキ・ローズを折ったら絶対挫折していたと思うけど、福山ローズのおかげで、難しい折り返しのやり方とか、この折り癖がここで生きる、とかが身についていたので、折り癖がなくても、「多分こうだろう」ってすんなり折れたんです。

福山ローズは、折鶴みたいに平和のために折るものだから、難易度が高くてはいけない、よりたくさんの人が折れるように、方法さえ分かれば誰でも折れるようにできていなければ、と考えられたものだったんだなぁ、と実感しました。

やたらと下準備が多いなぁ、と思ったけど、ちゃんと折れるのはそのおかげ
立体化する部分が、説明図だけではちょっと分かりにくいけれど、誰かに直接教わる機会があればたぶん誰でも折れるでしょう。
(前回紹介した動画付きサイトも、分かりやすいみたいです。お試しあれ)


カワサキ・ローズは、ネットには公開されていないようなので(たぶん著作権の関係で)、気になる方は本を探してみてくださいね

コメント (8)
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