日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

12月に読んだ本

2008-01-08 | 本と漫画の話
島田荘司全集Ⅰ』 島田荘司 ★★★☆ (ミステリー)
『平井骸惚此中ニ有リ』 田代裕彦 ★★★☆ (ミステリー)
『ピクトさんの本』 内海慶一 ★★★★☆ (雑学?)
『美輪明宏のおしゃれ大図鑑』 美輪明宏 ★★★☆ (エッセイ)
『刺激的生活』 岸本葉子 ★★★☆ (エッセイ)
『平井骸惚此中ニ有リ 其弐』 田代裕彦 ★★★☆ (ミステリー)
『日本美術の二〇世紀』 山下裕二 ★★★☆ (教養)
『おまけのこ』 畠中恵 ★★★★ (時代ミステリー) ※再読
『上京はしたけれど。』 たかぎなおこ ★★★☆ (コミックエッセイ)
『独りでできるもん②』 森下えみこ ★★★☆ (コミックエッセイ)
『こげぱん 沖縄ぶらり旅日記』 たかはしみき ★★★★☆ (イラスト紀行エッセイ)
『こげぱん 三都ぶらり旅日記~京都編~』 たかはしみき ★★★★★ (同上)
『こげぱん 北海道ぶらり旅日記 もっと』 たかはしみき ★★★★ (同上)
『こげぱん 三都ぶらり旅日記~大阪・神戸編~』 たかはしみき ★★★★ (同上)
『暗いところで待ち合わせ』 乙一 ★★★★ (ミステリー)
『平井骸惚此中ニ有リ 其四』 田代裕彦 ★★★☆ (ミステリー)
『平井骸惚此中ニ有リ 其伍』 田代裕彦 ★★★☆ (ミステリー)
『2007本格ミステリ*ベスト10』 ★★★☆ (書評)
『時事ネタ』 とり・みき ★★★ (時事漫画)
ゴールデンスランバー』 伊坂幸太郎 ★★★★☆ (一般文芸)
『平井骸惚此中ニ有リ 其参』 田代裕彦 ★★★☆ (ミステリー)
『シャドウ』 道尾秀介 ★★★★☆ (ミステリー)

12月はバタバタしてたわりに色々読んでました


平井骸惚此中ニ有リ (富士見ミステリー文庫) 平井骸惚此中ニ有リ (富士見ミステリー文庫)
田代 裕彦 睦月 ムンク

富士見書房 2004-01-10
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 『平井骸惚此中ニ有リ』其壱~伍
 帝大生・河上太一は、尊敬する推理作家・平井骸惚宅に押しかけ、弟子入りを志願した。骸惚夫人に気に入られ、居候を許されたものの、弟子入りは認められないまま。そこへ骸惚の知人、池谷是人が不可解な自殺を図る。事件解決の折には弟子入りを認めようと言われ、張り切る河上君だったが…
 ライトノベルですが、人気があるらしく、気になっていました。
 読んでみると、骸惚先生のキャラクターといい、家の立地といい、美人の奥さん、ボーイッシュな女性編集者、etc.…京極夏彦の影響が随所に出ていて苦笑。
 ミステリーとしてもかなりゆるーい出来でしたが、登場人物も魅力的だし、イラストも可愛いし、ついシリーズを読み通してしまいましたライトノベルだと思えば、読みやすいしまあ面白かったです
 ところで、このシリーズが完結して、次のシリーズが出てるそうなのですが、「高校を舞台にした、憑き物落としや妖怪退治のお話」とのことで、より露骨に京極夏彦に傾倒した作品になっているようです(笑)

ピクトさんの本 ピクトさんの本
内海 慶一

ビー・エヌ・エヌ新社 2007-04
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 『ピクトさんの本』
 ネット書店で本を探していて、たまたま目に入った表紙。「こ、これはっ
 ずーっと以前、ブログネタにした、街で見かけた気になる看板ではないですかっ

   その時の記事→「当たり屋?

 そうか、こういうおかしな看板のキャラクターを、「ピクトさん」と呼ぶのか、他にはどんなピクトさんがいるんだろう、と興味を引かれ、図書館で借りて読んでみました。
 まずはパラパラと目を通していると、表紙と同じピクトさん発見。「なるほど、こういうのは“頭打ち系”に分類されるわけか…」と思いつつ写真をよく見ると、この背景、見覚えが…なんと、私が撮影したあのピクトさんと同じ駐車場
 しかも、最初から読もうと冒頭を開くと、見開き2ページを使ってデカデカと写っているピクトさんまでも、同じ駐車場の、駅側の進入口で撮影されたもの
 この表紙と同じポーズのピクトさんの写真は、全部福山駅前の某駐車場のものでした。もしかして、ここでしか使ってないオリジナルピクトさん?それなのに、この本の顔(メインキャラ)を任されたの
 妙な親しみを感じつつ、中身も読んでみましたが、どれもこれも噴き出しちゃうような面白ポーズ 無理な体勢や、痛々しい危険なお仕事現場での表示など、ピクトさんは日本全国で体を張って、注意喚起しているのでした(笑)
 こちら↓でもいくつか見られるので、ぜひ覘いて見てね
  日本ピクトさん学界 のページ


こげぱん―三都(京都・大阪・神戸)ぶらり旅日記 京都編 こげぱん―三都(京都・大阪・神戸)ぶらり旅日記 京都編
たかはし みき

ソニーマガジンズ 2005-03
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 『こげぱん ぶらり旅日記』シリーズ
 「こげぱん」の作者さんのイラスト紀行エッセイ。
 これが、すごく良いんですっ
 こげぱんの投げやりなイメージとは裏腹に、オールカラーですごくキレイなイラスト。おいしそうなご飯や面白そうなお店、体験ものなど、沢山の情報量。ギッシリ詰め込まれていても、イラストが可愛くて丁寧なので、読みやすいです。
 紀行ものが好きで色々読んでますが、これが今までで一番好きかも
 この本持って、すぐにでも現地へ出かけたくなっちゃいました


暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫) 暗いところで待ち合わせ (幻冬舎文庫)
乙一

幻冬舎 2002-04
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 『暗いところで待ち合わせ』
 視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった―。
 kkkさん絶賛の本です。乙一は何作か読んでますが、いわゆる白乙一は初めてかも。
 ミステリーの要素もしっかりあって、お互い知らぬふりを続ける緊迫感が、奇妙な友情へ変化して行く感じもハラハラして、面白かったです。
 なるほど、こういうのが白乙一なのかぁ。思い切りホラーで残酷な黒乙一、繊細で優しい白乙一。どちらも面白くて凄い


シャドウ (ミステリ・フロンティア) シャドウ (ミステリ・フロンティア)
道尾 秀介

東京創元社 2006-09-30
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 『シャドウ』
 人間は、死んだらどうなるの?―いなくなるのよ―いなくなって、どうなるの?―いなくなって、それだけなの―。その会話から三年後、鳳介の母はこの世を去った。父の洋一郎と二人だけの暮らしが始まって数日後、幼馴染みの亜紀の母親が自殺を遂げる。夫の職場である医科大学の研究棟の屋上から飛び降りたのだ。そして亜紀が交通事故に遭い、洋一郎までもが…。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?
 『2007本格ミステリ*ベスト10』に3作もランクインしていた新進気鋭の作家さんです。そんなに凄いの?と気になって借りてみました。
 確かに凄かった序盤で予想されたいかにもな展開を中盤でひっくり返し、と思えばラストにはもっと大きくひっくり返されてビックリ
 何重にも張り巡らされたミスリードを誘う言葉の罠。どんでん返し。ミステリーに慣れ、「簡単には騙されないぞ」と身構えた足元を見事に掬われて気持ちよかったです
コメント (8)
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