先回に続いて、ペアーのコーヒーカップです
カップ:口径 6.6㎝、底径 7.2㎝、高台径 4.3㎝、高 6.5㎝。ソーサー:径 14.7㎝、高 1.7㎝。現代。
カップ、ソーサー共に、底が厚く、側面は薄く作られています。
これは木を轆轤で挽いた物だろうか?木にしては硬い感じがするし、少し重い。手に持つと少しヒンヤリします。
すわ、プラスチック!?
この赤黒ペアーのカップを入手してからほどなくして、似た品を購入しました。
黒のペアーかと思いましたが、反対側に
鴛鴦が描かれた、文字通りのペアーカップでした(^^;
カップ:口径 6.6㎝、底径 7.2㎝、高台径 4.3㎝、高 6.5㎝。ソーサー:径 14.7㎝、高 1.7㎝。現代。
形、大きさや厚さなどは、先の赤黒ペアーカップと全く同じです。どうやら同じところで作られた物のようです。
カップとソーサー両方に、金で模様が描かれています。
カップの裏に、「加古川 金箔細工」のラベルが貼られています。
箱などはなくしてしまいましたので、品物の素材ははっきりとしませんが、たしか「木製品・・・」とあった記憶が・・・。
全く無疵だと思っていたのですが、幸いにも(^^; 赤カップの高台に小さな擦り疵がありました。
拡大して見ると・・・
朱の下に黒塗料が塗られ、その下に薄茶色の生地が見えます。しかし、木地のようには見えません。かといって、プラスチックのようなテカリはありません。木質の塊が削られたようにみえます(確かではありませんが)。
考えられるのは、木粉を樹脂で練り、プレスした物です。4個のカップ&ソーサーの形と大きさが全く同じなのも、プレス成型だと納得できます。この様な品は、意外と多く作られていて、性質は、木とプラスチックの中間になります。象牙やサンゴの練り物と一緒ですね(^^;
現在の品質表示では、「木乾」や「天然木加工品」と表示されることが多いようです。「木製」というあいまいな表示も使われています。いずれにしても、「天然木」ではありません。
また、今回の品の塗りは極めて均一です。漆を刷毛で塗った痕跡はまったくありません。塗料をスプレーで吹き付けてあると思われます。
という訳で、きれいなカップ&ソーサー4客(2ペアー)ですが・・・
やはり、下を向いてずっとお休みいただく事にしました(^^;
私なら使わなくて見て暮らします。
温度は大丈夫なのですか?
でも、きれいすぎます、形も塗りも。対称な人間の顔が無いように、天然素材を用いた手仕事の品に、完璧な物は無いと思います。
そのかわり、使いやすいです。ホットコーヒーはもちろん、食洗器もOKでしょう。
嫁ぐとき兄がペア―カップを贈ってくれました。
中島誠之助さん監修の湯飲み茶わんもあります。
しかし・・・若い時は大家族。二人だけのティータイムなんて無し。
今、ペアーカップって何だか恥ずかしい(;^_^A
>木粉を樹脂で練り、プレスした物
そんなのがあるんですね~~これから良く見てみます(^^♪
やはり、骨董をいじっていますと、どうしても、手仕事に拘ってしまいますね。
私も、これは、下を向いて暫くはお休みいただくことに賛成です。
年数が経ちますと、また見直され、上を向けられる時がきっと来ることと思います(^_^)
○○記念日に、さりげなく使うという手もあります(^.^)
こういう物の見極めは本当に難しいです。私も、今回、意識して同じような品をずーっと比較しながら見てきましたから、それなりにピンときただけです。普通なら、きれいな木製カップだなー、で終わってしまいます(^^;
珊瑚や象牙はわかりません。年輪の有無で見分けるくらいです。それも巧妙な品になるとお手上げです。
特に中国物は歴史が長い分、素人はバンザイです😅