盆類は使用を前提としているので、裸で入手することがほとんどです。
が、中には、麗々しく箱に納められているものもあります。
古箱に入っています。
年代物の更紗に包まれ、大切にされてきた品です。
径 28.4㎝、高 4.3㎝。江戸後期ー明治。
これまで、脂分の多い松材を使った肥松盆をいくつか(今回の品も含めて6枚)紹介してきました。
その中で、今回の品は、時代、造り、品格、どれをとってもピカ一であると思います。
薄く刳り貫かれた盆は、内側に湾曲した鉄鉢型で、凛としたフォルムが美しい。
もちろん、木目も多彩。
相当使い込まれ、底には使用痕が多くあります。が、おそらく使うたびに乾布で磨き込んだのでしょう、松の脂で美しく輝いています。
肥松といえば、透ケルトン。長年の間に油脂が樹脂化して、板に光を通す部分ができるのです。
表面に強い光を当ててやると・・・
星雲のような光が浮かび上がります。
上手とはいえ、使用してナンボの盆です。
明るい薩摩焼の茶器を合わせてみました(^.^)
ps. 昨晩、必死でライトを当て、透ける光を何とかカメラにおさめたのですが、今朝、盆を見てビックリ。ライトで熱せられらのでしょう、松ヤニが表面に噴き出ています。柔らかい布で拭いてやらねばなりません。いっそう、味が増すといいですね(^.^)
どっしりと落ち着いた感じもいいですね。
愛らしい薩摩焼の茶器がぴたりと納まっていますね。
このセットでお店や骨董市で並んでいたら評判になりそうです。
私もこのセットだったら欲しいです(^_-)-☆
箱の感じからして、この箱は、この盆が作られた頃に作られたように思いますね。
後世になって、その辺にあった箱に納めたものではなさそうですね。合わせ箱ではなさそうですね。
箱まで設えられ、年代物の更紗に包まれて保管されていたのでは、よほど大切にされてきたのでしょうね。
木目が綺麗です!
熱によって松ヤニが表面に噴き出てきたのですか。
まだ生きているのですね(^-^*)
生きているんですね!
上に置く茶器は、土物の渋い物か磁器の明るい物か迷いました。渋い物は、写真が難しいので明るい薩摩焼にしました(^.^)
いつものように、写真を撮った後、ボンドで接着し、紐も新しいのに交換。ふだんからこまめに補修をすればいいのですが(^.^)
ブログの初めのころに松の達磨を紹介しました。100年ほど経っていると思われますが、とってもとっても松ヤニが内部から噴いてきます。本当に生きているかのようです。
本当に生きているかのようです。
日本の木の文化はここまで凄いとは日本凄いです。
投稿時の数字七桁が7777でした・・なんか全て凄いです。
松ヤニは、内側から湧いてくるかのように出てきます。不思議です。
透ける現象も、最初は目を疑いました(^^;
松材は、今ではあまり利用されなくなりましたが、個性の強い木ですね。
7777は全く気が付きませんでした。どこを見ればよいのでしょうか。
何か良い事がめぐってくれば、うれしいかぎりです(^.^)